9月決算の法人決算をfreeeで行った際に、JDLへのデータインポートで少しトラブルがありましたので、JDLへのデータインポート手順とともに簡単にまとめておきたいと思います。

freeeからJDLに会計データを引き込むには

仕訳帳エクスポート前の準備事項

JDLに補助科目として引き込みできるのは、freeeの口座・取引先タグ・品目タグのみです。

そのため事前準備として、以下の作業を行う必要があります。

  • JDLに補助科目として引き込むfreeeのタグ(取引先または品目)を決定します(もしくは補助科目を使わないことを決めます)
  • 決定したfreeeのタグ(取引先または品目)に「ショートカット2」を設定します。すでにJDLに登録済みの補助科目がある場合には、JDL側の補助科目のコードを入力します。なお、口座については、この後の仕訳帳エクスポート画面にて、JDL補助科目と同じコードを入力します。
  • JDL会計データ入力にてfreeeからインポートする予定の補助科目を登録します。このとき補助科目のコードを上記freeeの「ショートカット2」と一致させます。少なくともfreeeから補助科目としてインポートする「口座」「取引先」「品目」は登録が必要です。

なお、freeeの「ショートカット2」は取引先ごとに設定するため、仮にJDL側で同じ取引先を複数の科目(例えば、売掛金と未収金など)で補助科目として使用する場合には、同じコード番号で登録しないとインポートがうまくいきません。

なお、後ほどJDLの科目コードを使用しますので、解像度が低いモニターを使用されている場合は、JDLの科目一覧を事前にプリントアウトしておくことをお勧めします。

仕訳帳のエクスポート

freeeで仕訳帳画面を開いて、右上にある「インポート・エクスポート」から「各社CSVエクスポート」を選択します。

下記画面が表示されますので、「JDL」を選択します。

次に、下記画面が表示されますので、JDLの勘定科目コードを入力します。口座についてはJDLの補助科目コードも入力します。

上記画面の下側で、エクスポートする摘要を選択します。私は使わないので、「取引内容」「部門」(部門管理している場合はチェックを入れる)のチェックは外しています。チェック後、「出力開始」をクリックします。

freee側から出力されるデータの仕様は、下記リンク先に説明がありますので、併せてご参照ください。

仕訳帳を出力してJDL社の会計ソフトに取り込む

JDLでのデータインポート処理

次にJDL側での処理ですが、JDL会計データ入力のメニューにて「会計データ変換」を選択します。

なお、JDLはハードやソフトの組み合わせが多様なため、画面の表示が違うかもしれません。この辺りは適切に読み替えて対応ください。

下記画面が表示されますので、「入力:CSVファイル→仕訳ファイル」を選択して、「確定」を押します。

対象期間を選択する画面が表示されますので、入力します。

今回ここで少しトラブルがありました。

JDL側では、決算仕訳月を「13月」として表示しますので、決算仕訳を含めてインポートする場合には上記のように「10月1日〜13月30日」と設定します。

決算月が9月の場合、「13月31日」ではなく「13月30日」と入力しないとエラーになります。

ところが、freeeで作成したJDL用の仕訳データでは、決算仕訳の日付がたとえ9月決算であっても「13月31日」として作成されるため、freeeからエクスポートした仕訳帳データをJDLにそのままインポートすることができませんでした。インポートしたときに、エラーメッセージも表示せずにデータが弾かれてしまうため、原因を突き止めるのにかなり手間取りました。

この問題を回避するには、freeeからエクスポートしたデータをExcelで開いて、日付欄で”20171331″となっているデータを”20171330″に置換した上で、再度CSVファイルとして保存しなければなりません。

上記画面で確定を押すと、ファイル選択画面が表示されますが、この時点で決算日付を修正したCSVファイルを選択する必要があります。

その他の注意点

JDLでのインポート時にエラーとして弾かれなくても、インポートした後にエラー修正が必要となるケースがあります。

例えば、通常消費税の対象科目としている勘定科目(交際費など)で、消費税対象外の税区を使用しているケース(贈答用の商品券を購入した場合など)では、インポートはできるのですが、インポート後にエラーとして表示されますので、一つずつ税区を修正しなければなりません。

そして、このエラー修正が終わるまでは、JDL側で仕訳として全データが登録できないという恐ろしい仕様になっていますので、「とりあえず今日はインポートだけして、エラーは明日潰そう!」ということはできません。ご注意ください。

またもし消費税率5%の取引があった場合、freeeでの仕訳帳エクスポート時に8%に勝手に変更されてしまうため、インポート後に再度修正しないと消費税の申告書が正しく作成されないことになります。

このエクスポートの際に、税率を勝手に変更してしまう件は、freeeに問い合わせましたが、回答に時間がかかるということで数ヶ月放置されたのち、何も言って来なくなりました・・・。

以上、freeeからJDLに仕訳帳をインポートする大まかな流れと気をつけたい点についてまとめてみました。

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。

さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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