最近2年ぶりにRPAの一つであるWinAutomationを試しています。改めて試してみようと思った理由をまとめておきます。
目次
初めて使ってみたRPA、WinAutomation
2年ほど前にRPAの存在を知ったのですが、その時最初に試してみたのがWinAutomationでした。
Excelはマクロで自動化できることは知っていましたが、Excel以外のソフトを自動化できるということで、当時かなり衝撃を受けました。
そのときのことは、以下のブログ記事にまとめています。
当時、WinAutomationのライセンスが買切りで12万円くらいだったのですが、購入するか悩んでいたところ、UiPathという別のRPAが小規模事業者であれば無償で使えるといった話が出てきて、結局はそちらをとりあえず使ってみることにしました。
理由は後で書きますが、今年に入ってから改めてWinAutomationを購入しようか悩んでいました。
そこに飛び込んできたのが、MicrosoftがWinAutomationの開発元であるSoftmotive社を買収したというニュース。
WinAutomationの市場シェアはもともと大きくありませんでしたので、製品自体が淘汰されてしまうのではという心配がありましたが、大手の傘下に入ったことでその心配が解消され、改めて試してみようと決めたわけです。
改めて使ってみようと考えた3つの理由
そもそも、なぜ改めてWinAutomationを試してみようと思ったのか?
UiPathにはCommunity Editionという小規模事業者が無料で使えるバージョンがあります。
UiPath RPA Platform無料評価版 Studio&Cloud | UiPath
自分の手元作業を自動化するだけであれば、これで十分使えるわけです。
では、なぜあえて有償のものを再度試してみようと思ったのか?
その理由は
- 無償版にはサポートがないこと
- 将来的に小規模事業者が使える無償版が廃止される可能性がゼロではないこと
- お客さまの現場でRPAを使えば効率化できる可能性があるときに無償版では勧められないこと
の3点です。
無償版にはサポートがない
最近は様々な書籍が出版されていますし、ネットにも多くの情報があります。
そのため自力でなんとかできないわけではないのですが、やはりごく稀に自己解決できないケースが起こりえます。
業務においてガッツリと使うのであれば、やはり開発元によるサポートはあった方がいいと考えるようになったのが理由の一つです。
WinAutomationのサポートがどの程度受けられるのか、まだ確認できていませんが、自己解決できないトラブルに遭遇した際の問い合わせ窓口は持っておくべきかと。
将来的に無償版が使えなくなる可能性がゼロではない
将来的にどうなるかわかりませんが、どこかの時点で、
「小規模事業者であっても有償版を使ってください」
となる可能性はゼロではありません。
その際小規模事業者向けの料金体系が出てくればいいですが、そうなる保証もありません。
そうなると、そうした製品を使って次々と業務に使うロボットを作るというのはリスクがあるという判断です。
業務で使う以上は、安定的に使い続けられる可能性が高いものを選ぶ、というスタンスです。
他の方に無償版では勧められないケースがある
お客さまの現場においてRPAを使えば効率化できるような事例に遭遇した際に、UiPathのCommunity Editionだと年商規模の関係で使えない可能性があります。
つまり、社長にRPAを勧めたとしても、
「RPA使えば、経理部門の業務効率化できる可能性があります」
「コストどれくらいかかるの?」
「・・・少なくとも毎年50~100万円くらいは見ておいてもらう必要があります」
「高いわ、そんなのいらない」
という流れになってしまい、そもそも検討もしてもらえない可能性があります。
それがWinAutomaitonであれば、現状では月額5千円程度で1ライセンス使用できますので、規模の小さな中小企業であっても、いきなり拒否反応が起きることもなく、検討してもらえる可能性が出てきます。
そのためにも、自分自身で使えるようにしておき、「こんなことができますよ」という話はできるようにしておく必要があるかと。
「さてやってみるか」から2ヶ月かかった理由
ということで、7月頃に1ヶ月の無料試用を試そうとしました。
ところが、ここで大きな問題が・・・。
Microsoftでアカウントを作成して、WinAutomaitionをパソコンにインストールしたものの、起動してもグレーアウトした状態で、まったく使えない。
この状態を解決するのに2ヶ月ほどかかってしまいました。この経過については、長くなりますので、次回のブログにまとめることにします。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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