以前Fastever2というアプリを使ってメモを取ると便利ですよ、という内容について書きましたが今回はその続きを書こうと思います。
「メモを書く」のではなくて「話してメモを取る」というお話です。
1.そもそも昔の音声認識って・・・
音声認識という技術自体は、確かWindows95の頃でもそういったソフト(確かドラゴン何とかという名前だったと思います)が販売されていましたので、結構古くからある技術だと思います。
ただ、10年以上前に何度か試したことがありますが、誤変換等が多くて「正直使い物にならない」という印象をずっと持っていました。
長い間その認識のままでしたので、Google検索の画面にマイクのボタンを見つけても使おうという気には全くなりませんでした。
2.実際使ってみると・・・
そんな中、母親がiPadで色々調べ物をしたいと言い出した際、画面に表示されるキーボードを打つのに四苦八苦している様を見て、ダメ元でGoogle検索のマイクのボタンを押して音声認識で検索をしてみるよう勧めてみました。
その様子を横で見てたのですが、これが意外と正しく言葉を認識するんですよね。
それを見て、これはFastever2でのメモ取りに使えるのではないかと思い実際に使い始めてみました。
そもそもiPhoneの辞書が貧弱なため、固有名詞・専門用語などは厳しいのですが(「JDL」と出したいのに「ジェイディーエル」になってしまうとか)、一般的な文章であれば特に問題なくメモを取ることができます。
Fastever2の画面で左下のマイクのマークを押した後に「あしたはよいてんきになりそうですね まる かいぎょう どこかにでかけたいですね まる」と話しかけると、次の画面のように自動的に変換されます。
音声認識で使用される辞書をどうやって鍛えれば良いのかが現時点で不明なため(先ほどの「JDL」をユーザ辞書登録した後に音声認識させても結果が変わらない)、使えば使うほど良くなるという印象はないのですが、それでも音声認識を使うメリットはあると考えています。
3.音声認識を使うメリットは?
音声認識を使うメリットはズバリ「記録するスピード」です。
普通の人であれば思考するスピードでキーボードを打てる方はあまりいらっしゃらないと思います。
色々とアイデアが浮かんだときにメモを取ろうとして、書くスピードが思考に追いつかずアイデアを一部忘れてしまったという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。こうした場合でも、話すスピードは書くスピードよりも圧倒的に早いため思考のスピードについていくことができます。
つまりは、考えをまとめる際やアイデアが次々に浮かぶような場面では、音声認識で記録した方が思考が途切れずアイデアの取りこぼしが少なくて済むということになります。
こうしたメリットのある音声認識ですが、一つだけデメリットがあります。
それは「周りに人がいると恥ずかしくてできない」ということです(笑)。
iPhoneに話しかけますので、電話をしている振りをして話すという手もあるんですが、話している内容が電話らしくないですからやっぱりバレばれますよね。逆に恥ずかしがってごにょごにょ話すと誤変換が生じやすくなりますので、やるのであれば堂々と話しかける必要があります。
こうしたデメリットはありますが、例えば就寝直後に思いついたアイデアなどを記録するという場面では結構使えるはずですので、皆様も一度お試しになってはいかがでしょうか?
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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