毎週ブログを書いていて難しいと感じのは「タイトルをどうするか」です。文章のタイトルってどうやって決めたらいいのか、少し考えてみましょう。
「年末調整の電子申告義務化」って一体なんのこと?
毎日FeedlyというRSSリーダーを使って、ネット上の記事に目を通していますが、記事本文を読むかどうかは、タイトルで判断しています。
先日そのようにして記事タイトルに目を押している中で、「???」となってしまったのが、この記事。
年末調整の電子申告義務化「知らなかった」が65%、人事労務担当者への調査結果~freee
タイトルを見た瞬間、
「年末調整って、いつから電子申告が義務になったの??」
と思い、記事内容に目を通しましたが、内容としては源泉徴収票などが100枚以上の場合に、電子申告又は光ディスクでの提出が必要になる、というものでした。
e-Tax:法定調書のe-Tax等による提出義務化の概要について
法定調書について電子申告での提出が義務になるケースがあるのは知っていましたが、「年末調整」「電子申告」「義務化」といった単語をみて、扶養控除等申告書など従業員の方から提出してもらう書類が、すべて電子提出になるのかと勘違いしてしまいました。
このケースでいえば、『法定調書の電子申告義務化「知らなかった」…』としてもらえば誤解はしなかったのですが、一般の方向けの記事だと、「法定調書」より「年末調整」という単語の方が興味を持ってもらえる可能性は高いでしょうし、「タイトルの付け方って難しい」と改めて考えさせられた次第です。
文章のタイトルをどうやって決めるか
このブログも、改めて確認すると350回以上投稿していましたので、いままで少なくとも350回は文章にタイトルをつけてきたわけです。
「それだけの回数こなしていれば、タイトルつけるのなんて簡単でしょ」と思われるかもしれませんが、いまだにタイトルをどうするか結構悩みます。
「つけたタイトルが文章の中身をきちんと示せているか?」
「このタイトルを見た人が興味を持って、本文を読もうと思ってくれるか」
などなど、考え出すとキリがありません。
実際にどうやってタイトルを決めているかといいますと、
- 文章の骨子を決めたら、とりあえず直感でタイトルをつける
- 文章を書き終えてから、改めてその文章で言いたいことは何かを整理して、タイトルを見直す
- 最後にタイトルを眺めてみて、他者がそのタイトルをみて読んでみたいと思えるか考えてみる
という流れになります。
書き始める前に文章の大枠を決めていますので、
「この内容だと、こんな感じかな」
というノリで、とりあえずタイトルを仮決めします。
『「タイトル決めるの難しい」といいながら、そんな気軽に決めるの?』
と思われるかもしれませんが、仮であっても決めておかないと、そのタイトルが妥当か、違和感がないか、といったことをあとで確認できません。
何もないところで、「適切なタイトルは何か?」と考えるよりも、「このタイトルでいいんだろうか?」と考えた方が、改善するためのアイデアは浮かびやすいものです。
その後文章を書き終えてから、改めて「その文章で何を伝えたいか」を自分の中で整理します。
書いている途中で話の方向性が変ったり、場合によっては結論が変ってしまうこともあります。
そこまでの変化はないとしても、書いているうちに自分のいいたかったことが明確になり、最初にイメージしていたことと違ってしまうケースもあります。
書き終えた文章とタイトルの乖離を、この段階でタイトルに反映させます。
最後に、「他の方がそのタイトルを見て、読みたいと思うかどうか?」という視点でもう一度見直します。
とはいえ、本当の第三者である編集者の方にみてもらうわけでもありませんので、ここは自己満足の域を超えるものではありません。
なので最終的には、「エイヤ」と腹をくくって「公開」ボタンを押すことになります。
タイトルの付け方で印象は大きく変わる
文章のタイトルって本当に難しいです。
興味を引くものでなければそもそも読んでもらえませんし、タイトルと文章の内容が乖離していると読み手からの信頼を失うことになります。
今回はブログ記事のタイトルについて取り上げましたが、例えば報告書やプレゼン、セミナーなどであっても、タイトルの付け方で、受け取る側の印象は大きく変わります。
タイトルって場合によっては、締切まで時間がなくて、簡単に決めてしまう方もいるかもしれませんが、もっと時間をかけるべきものではないかと。
もし「タイトル決めに時間をあまりかけていない」ということであれば、もう少しだけタイトルを決めるのに時間を使ってみてはいかがでしょうか。
…ということで、この文章にも表題のようなタイトルをつけてみたわけですが、うーん、これでよかったのかどうか。
毎回こんな風に悩みながら最後に公開ボタンを押してます。
タイトルの付け方にゴールはありませんので、今後とも精進していきます。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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