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弥生会計からScansnap Cloudとの連携により、レシートから自動的に仕訳が作成できるようになったとの発表がありました。
http://www.yayoi-kk.co.jp/company/pressrelease/20160701.html

どの程度使えるかとりあえず検証してみました。

1.ScanSnap Cloudの設定、弥生との連携

お客様訪問時には常にScanSnap iX100を携行しているため、ScanSnap Cloudというサービスが始まっていることは知っていましたが、iX100を無線LANにつなぐのと保存先のサービスの設定が面倒だったため使っていませんでした。今回検証のため初めて設定を行いました。

下記サイトよりScanSnap Cloud設定ツールをダウンロードしてインストール開始、画面に従って進めていきます(途中接続先の無線LAN設定画面が出てきますが、外で使うことも考慮して今回はモバイルルーターに接続)。
http://www.pfu.fujitsu.com/imaging/scansnap-cloud/system.html#tool
アカウント作成画面でアカウントを作成した後、スキャンデータの保存先の設定画面が出てきます。

ここでレシートの「サービスを選択」をクリックすると、保存先のサービス選択画面が出てきますので「弥生」を選択します。

Yayoi Smart Connectの画面が出てきますので、現在使用している弥生IDとパスワードを入力して次の画面で連携する弥生のソフトを選択します(今回は「やよいの青色申告オンライン」を選択)。

このあと弥生がスキャンしたデータにアクセスすることを許可した後、レシート以外の文書・名刺・写真の保存先を設定(今回はEvernote)して連携処理は完了です(文書・名刺・レシート・写真の全ての保存先を指定しないとインストールを完了できませんでした)。

2.やよいの青色申告オンラインでの仕訳登録手順

ScanSnap Cloudとの連携が完了しましたので、スキャナーにてレシートを何枚か読み込ませた上でScanSnap CloudのWindowsアプリを立ち上げて状況確認。

この際、Amazonの書籍の購入明細が「レシート」ではなく「文書」に分類されていましたので区分を変更。
(この区分を変更すると自動的にデータが転送されるようですが、Evernoteに登録されてしまった文書データは自分で手動で削除する必要があります。)

この後やよいの青色申告オンラインを起動したのですが、スマート取引取込で「取込開始」を押した後に取引一覧を見ても「取引がありません」とのメッセージが??

 

ここでサービスの取得設定を確認したところ「取得する」のところにあるはずのチェック欄が見当たらない??

 

しばらく悩んだ後、左のメニューの「スキャンデータ取込」を押してみたところ、ここにスキャンしたデータが表示されていました。

対象となるPDFファイルを選択すると取引日と合計金額はレシートから読取られていましたが、摘要は空白のため手入力して「確認して次へ」。
これでようやく取引一覧にデータが表示されました。
この時点で摘要に基づいて(だと思いますが)勘定科目が自動登録されていました(「コーヒー代」と書いたら「接待交際費」と出てきました)。勘定科目はこの画面で修正可能です。

この画面で「送信する」をクリックしてようやく仕訳の登録が完了です。

3.まとめ

今回初めて弥生のクラウドソフトを試してみたわけですが、仕訳登録までのステップが多いというのが正直な感想です。
元々イメージしていたのは、「スキャナーでレシートを読取れば取引一覧に仕訳登録に必要な情報が全部表示されて、修正を加えて登録すれば完了!」というものでしたが、ちょっと違いましたね。
まだ私が使いこなせていないため、設定を間違えているのかもしれませんのであくまでご参考ということで。

【2016年7月24日追記】

本日上記内容についての解説記事を見つけました。

Internet Watch:簡単操作で会計処理・確定申告の業務効率を大幅アップ クラウド会計とスキャナーで「領収書の自動処理」を実現
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/1009917.html

この記事を読む限りでは、使い方について私の理解は間違っていないようです。
仕訳登録までのステップが減ればもう少し使いやすくなるので、今後の改善に期待したいと思います。

 

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。

さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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