今年になってから主に打合せ時に使うためにモバイルモニターを購入しました。モバイルモニターを使うことのメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。
目次
対面での打合せはゼロにはならない
新型コロナウイルスにより世の中いろいろ変りましたが、その一つがWeb会議システムを使った打合せ。
コロナ前は打合せと言えば「対面」で行うものが当然、とされていましたが、いまやオンラインでの打合せに違和感を抱く人もかなり減ったのではないでしょうか。
とはいえ、こうした仕事をしているとすべての打合せがオンラインに切り替わるわけではありません。
例えば、相続税の申告での打合せなどの場合。
普段からやりとりしている方であれば、順次オンラインの打合せに切替えていくことができますが、相続税の申告などの場合、お話しする方がご高齢といったケースも多々あります。
そうした時に、「オンラインの打合せしか対応できません」というスタンスで臨むと仕事が進まなくなってしまうわけです。
ご自宅などで打合せをする場合、アクリル板等設置されていないことも多いですから、こちらとしても準備できる感染対策はやっておきたいと考えています。
そうした対策の一つとして、今年購入したのが「モバイルモニター」といわれる持ち運びできる外付けモニターです。
なお、私が購入したのはこのモデル。
EX-LDC161DBM | 個人向けワイドモデル | IODATA アイ・オー・データ機器
購入の際に、考慮したのは、
- 人に見せるものなので、できるだけ画面は大きいもの
- 持ち運びが必要なので、極力軽量なもの
- 外付けのケースなど使わずに、モニター本体だけで自立できるもの
という3点です。
1・2については検討項目として含める方は多いと思いますが、3について調べてみるとケースがスタンドの役目を兼ねているものが結構あり、
- いざというときケースなしで持ち運びできない(ケースの分、確実に重量が増える)
- ケースだけ壊れた時に、ケースのみ購入できるか不明
- ケースがスタンドを兼ねていると、意外と設置に必要な面積が大きくなる
といった問題を避けるために、この点も検討の際のポイントとして含めました。
なお、SurfaceBook2とレッツノートCF-FV1でつないでみましたが、どちらもUSB Type-Cケーブル一本での接続で問題なく使用できています。
給電が足りずACアダプターを使う必要があるというケースは、今まで一度もありません。
モバイルモニターを使うことによるメリット・デメリット
モバイルモニターを購入したのが今年の6月頃。3ヶ月ほど使ってみましたので、持出して使う際に感じたメリット・デメリットをまとめておきます。
モバイルモニターのメリット
【1】打合せ時に距離を保てる
そもそもモバイルモニターを購入しようと考えたキッカケは、お客様のところでの打合せ時にノートパソコンの画面を見せると、「意外と距離が近くなる」と感じたためです。
ケーブルの長さの制約を受けるという問題はあるものの、少なくとも同じノートパソコンの画面を覗き込むよりは、距離を保つことができます。
【2】相手の方が画面が見やすい
同じ画面を一緒に見ると、どうしても操作する側が画面に被りやすくなるため、画面を見せられた方は思ったほどきちんと画面を見ることができません。
ノートパソコンと別にモニターがあると、画面を見せられる側のストレスが大幅に減ります。
【3】見せる側も操作に集中できる
【2】と表裏の関係にありますが、相手が画面を覗き込んでくると、キーボードやタッチパッドの操作は意外とやりづらいもので、スムーズに操作できないことも多々あります。
画面がそれぞれ分かれていると、操作する側もこうしたストレスを感じずに打合せを進めることができます。
モバイルモニターのデメリット
a. 荷物が増える
当然のことながら、いままでノートパソコンだけで済んでいたところに、モバイルモニターが荷物として加わります。
極力軽量なものを選んだとしても、500mlのペットボトルよりは重いものがほとんどです。
この点は、どうしても避けようがなく、メリットとの比較で判断いただくしかありません。
b. 大人数との打合せには不向き
大きめの画面を選んだとしても15.6インチ、もしくは17インチ辺りが限界です。
打合せの相手が1~2人であれば効果を発揮しますが、それよりも大人数となると、やはりプロジェクターや40インチクラスの大型モニターがないと正直厳しいものがあります。
c. 結局同じ場所にいることに変わりない
新型コロナウイルスへの感染対策として考えた場合、モバイルモニターを使ったとしても、同じ場所にいることには変わりありません。
この点は、オンライン会議にはどうやってもかないません。
完璧ではなくても次善の策は常に考えておく
今回はモバイルモニターを持出すことによるメリット・デメリットについて考えてみました。
「そんなの使わなくても、その場でお互いZoomにつないで、それぞれの画面を見ればいいのでは?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最初のところでもふれたように、仕事の関係上オンライン会議に対応できない方もまだまだいらっしゃいます。
そうした時に、「オンライン対応できないのなら、対応できません」と切り捨ててしまうのではなく、完璧ではないにしても次善の策として対応できる選択肢は持っておきたいものです。
オンライン会議が普及してくる中、モバイルモニターは持出して使うよりも、作業環境の改善(ノートパソコンでの作業時のセカンドモニター)といった使い方が多いかもしれませんが、オンライン会議と対面打合せのスキマを埋める使い方もあっていいんじゃないかということで。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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