皆さん、手書きは好きですか?人それぞれだとは思いますが、私はあまり好きではありません。

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1.手書きが嫌いな理由

私は昔から手書きが嫌いです。

その理由としては・・・

1.自分の字が汚いのであとで読むのが大変

2.書いたものをあとで再利用できない

3.キーボードで入力した方が手書きよりも早い

4.手書きは手が疲れる

といったところが挙げられます。

元々は1が最大の理由だったのですが、最近は2や3の方が理由としてのウエイトは高くなっています。

2については、アイデアをデジタルメモとしてとっておけばそのままブログの記事を書く場合に再利用するといったことが可能です。

3についてはタッチタイピングができるようになったからこそいえることなのですが、書くよりもキーボードを打つ方が自分の思考の早さに近いスピードで書くことができるため、自分の思考を妨げないと気づいたためです。

4については、税理士試験ではこれが一番苦痛でした。
試験勉強そのものよりも答案を手書きが書くことが苦痛で、税理士試験の解答用紙への記入がパソコンでの入力になってくれないかと本気で願っていました。

2.手書き自体をデジタル化することはできるか?

とはいえ、手書きすることを全否定するわけではありません。

頭が整理できていない時の思考の整理やアイデア出しなどの目的であれば、パソコンのように入力枠が決まっている道具よりも白紙のように枠がないものに書いた方が自由に発想ができて頭が整理できたりアイデアが出てくることも多々あります。

そういうわけで、今年の初め頃にデジタルツールで手書きをできないかということで探してみたところ、PenultimateというEvernoteが提供しているiPadアプリを見つけました。

このアプリで手書きした内容は自動的にEvernoteに同期されるため、データの保存という点では非常に使いやすいツールです。

クイックスタート

これには専用ペン(Adonit Jot Script Evernote Edition)もあるのですが、結構値が張りました(確か1万円前後くらい?)ので同じメーカーの別のペン(Adonit Jot Mini2.0)を購入して試してみました。
しかしながら最終的には紙から完全に乗り換えるには至りませんでした。

Adonit Jot Script Evernote Edition | タッチペン | 製品案内 | 株式会社プリンストン

Adonit Jot Miniシリーズ | タッチペン | 製品案内 | 株式会社プリンストン

ペンで書いたときの反応はそれほど悪くはないのですが、ときどき思い通りに反応しないことがストレスになって、アイデアが浮かんでも思うように記録できなかったというのが主な理由です。

今回は専用ペンを使っていませんので、専用ペンを使っていれば評価は少し違ったのかもしれません(ちなみにこれらのペンはどちらもメーカーサイトでは販売終了となっています)。

また、ネット上ではApple Pencilの評価が高いようですが、まだ試していませんので手書きのデジタル化については引き続き検討していきたいと思います。

最近はスマホのカメラの性能も高く、カメラで撮ったものをスキャンデータとしてEvernoteに記録できるScannableというアプリがありますので、当面は手書きが必要なときは紙に書いてこれをスキャンするという対応をするつもりです。

Evernote Scannable – モバイル(iPhone・iPad)用の高速スキャンアプリ | Evernote

3.「ムダをなくしたい」という考え方

手書きが嫌いとはいったものの、自分の思考を整理するために紙に書くという作業は決して嫌いなわけではありません。

ただ、書類を手書きで作成したり、紙から紙または紙からパソコンへの転記作業が好きでは無いということです。

結局のところ、「手書きは二次利用できないからムダ=ムダなことは嫌い」という考え方が根底にあるため、手書きの書類作成や転記作業がどうしても好きにはなれません(手書きデータをスキャンしてOCRという手もありますが読取り精度を考えるとあまり使い物にはなりません)。

クラウド会計をうまく使えないかずっと検討していますが、これも銀行明細などのデジタルデータを記帳作業に上手に活用したいということで、手書きが好きではない理由とクラウド会計を研究している理由は根っこの部分は同じです。

ムダを省いて効率を上げるという部分は常に追求しつつも、アイデア出しのためのツールとしての手書き、うまく両立させながら使っていきたいものです。

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち、7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。