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パソコンによる作業の効率を改善するには広いディスプレイは不可欠ですが、その広さを実現するためにはデュアルディスプレイと大型高精細ディスプレイのどちらが適しているのか考えてみたいと思います。

なぜパソコンの作業には広い画面が必要か?

まずは、そもそもなぜ広い画面だと便利なのかということですが、主には次のようなケースが考えられます。

・2つ以上のアプリケーションを同時使用するときに画面の切替が不要。
(ネット上の情報を参照しながら、Wordで報告資料を作成する、等)
・1つのアプリケーションだけの場合でも表示される範囲が広いため画面移動が少なくて済む。
(Excelであれば表示されるセル数が増えるためスクロールの回数が減る、等)

自分の机が広くなればその分効率が上がるのと同じ理屈です。(机が広くても整理整頓せずに散らかしていては効率が上がらないのは、机上もパソコン画面の中も同じですが・・・)

デュアルディスプレイと大型高精細ディスプレイの違い

次にデュアルディスプレイと大型高精細ディスプレイの違いについて比較してみますが、今回はノートパソコンと外付けディスプレイという組み合わせでのデュアルディスプレイは含めません。

個人的に、サイズが異なるディスプレイを組合わせることに対して使いづらさを感じるためです。
今回のデュアルディスプレイはあくまで同じサイズのものを2枚並べるという前提で話を進めていきます。

1 スペース

タイトルに「大型高精細」と書きましたが、「大型」としてイメージしているのは27インチモデルです。
一方最近の一番の売れ筋サイズかどうかわかりませんが、価格が手ごろな21インチ前後のモデルと比較してみます。

Amazonでざっとみたところ、最近の商品の外形サイズは

・27インチモデル:幅610mm×高さ410mmくらい(フレームレスモデルで高さを最も低くした場合)

・21インチ前後モデル:幅500mm×高さ400mmくらい(スタンド付きモデル)

といったところかと思います(高さがほぼ一緒なのは参照した27インチモデルのスタンドが伸縮可能なためだと思われます)。

縦に並べるとなるとディスプレイアームが必要になったりしますので、デュアルディスプレイの場合は横に並べるのが現実的と思いますが、これだと幅が1メートルを超えてしまいます。

また、最近のモニターはほとんどがワイド液晶のため横に並べるとかなり間延びした印象を受けます。

2 解像度

次に「高精細」ですが、27インチのサイズを十分活かすにはフルHD(1920×1080)の解像度では不十分であり、やはりWQHD(2560×1440)の解像度が欲しいところです。

4K解像度は使ったことがありませんが27インチでは文字が細かすぎるのでは?と考えています(年齢による部分もありますが・・・)。

一方デュアルディスプレイですが、2枚並べること及び次のコストを考慮すればフルHD(1920×1080)で十分でしょう。

3 コスト(価格)

これは現状ではデュアルディスプレイの方が安く調達することができます。

Amazonでざっと見ても21インチ前後のフルHDモデルであれば2万円以下で買うことができます。

これを2つ買っても4万円以下。うまく選べば合計で3万円を切ることも可能です。

一方27インチ・WQHD解像度モデルについては、名のあるメーカーでは4万円以下のものを探すのは難しいです。

最終的にどちらがおすすめか?

1 ケース別おすすめ

基本的には、
・コストが許すのであれば大型高精細ディスプレイ
・予算は厳しいがスペースの問題を解決できるのであればデュアルディスプレイ
をおすすめします。
デュアルディスプレイの場合フルHDモデルを2つ横に並べれば、3840×1080とかなり広い解像度を確保することができます。

2 デュアルディスプレイの課題

ただし、デュアルディスプレイの場合はフレームレスモデルであっても中央部分がフレームで分断されるという課題があります(これは、真ん中のフレーム部分にアプリケーションがかからないようにすれば済む話ではありますが・・・)

また、これは弥生会計特有の問題かもしれませんが、デュアルディスプレイに弥生会計を目一杯広げてその中で二つの画面(例えば仕訳入力画面と総勘定元帳)を並べた後にシングルディスプレイに戻すと、開いていた画面が弥生会計のウィンドウの見えないところに隠れてしまう、という現象が起きることがあります。

デュアルディスプレイでの運用についてはこうした通常とは異なる動きをする場合があり、そうした意味ではITに強くない方(もしくはITに強い方が近くにいない方)には、あまりおすすめできないかもしれません。

3 ディスプレイ拡張計画のすすめ

ただ、どちらを採用するにせよパソコンの画面を広げるということは想像している以上に効果があります。

導入する前は、「こんな大きい(広い)モニター邪魔になるんじゃないか?」と考えてしまいがちですが、モニターサイズにはすぐに慣れます。

不思議な物で慣れてしまうと、「もう少し大きいの買えば良かったかな?」と思うようになります。

パソコン作業の業務効率化を検討されている方は、是非ともディスプレイの買換えもしくは余っているディスプレイを活用したデュアルディスプレイの導入を検討されることをおすすめします。

ちなみに、個人的には中央部分のフレーム分断が好きでは無いため、大型高精細ディスプレイの方がが好みです。(もちろんスペース確保の問題もあるのですが・・・)

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち、7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
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