お客さまとの打ち合わせで、ノートパソコンと一緒にモバイルモニターを活用しています。この際に、パソコンとモニターの「画面の縦横比(アスペクト比)」が一致していないと、表示画面に「黒帯」が表示されてスッキリしない、という点についてまとめておきます。
モバイルモニター買い替えの経緯
みなさん、こんにちは。京都の税理士、加藤博己です。
最近では、打合せについてはZoomなどを使ったオンラインに移行し、対面をご希望の場合は事務所にお越しいただくケースが以前よりも増えました。
とはいえ、お客さまの事業所に直接お伺いして打ち合わせをすることも、まだまだあります。
その際に活躍するのが、ノートパソコンと一緒に持ち歩いている「モバイルモニター」です。
訪問先に必ずしもモニターが用意されているわけではありませんし、ノートパソコンの画面を二人で覗き込むのは窮屈です。
そこで、モバイルモニターを持参し、私のパソコンと同じ画面を映し出すことで、お互いに同じ資料を見ながらスムーズにお話を進める、というスタイルをとっています。
これまで長年愛用してきたのは、アイオーデータ製の「EX-LDC161DBM」という15.6インチのモデルです。
特に大きな不満があったわけではないのですが、長年使ってきたこともあり、そろそろ新しいものにしようかと考えていました。
そこで今回、いくつかの候補の中から新たに選んだのが、DELLの「Dell Pro 14 Plus Portable モニター – P1425」。
Dell Pro 14 Plusポータブル モニター(USB-C対応) | Dell 日本
もちろん、探せばもっと安価なモバイルモニターはたくさん見つかります。
しかし、あまりに安すぎる製品だと、いろいろと不安があるため、ある程度信頼できるメーカーのものをということで、今回はDELLの製品を選択しました。
PCと同じアスペクト比のモニターで「黒帯」問題を解消
さて、今回モニターを買い替えるにあたって、重視したポイントのひとつが「画面の縦横比(アスペクト比)」です。
以前使っていた15.6インチのモニターは、画面の縦横比が「16:9」でした。これは一般的なワイドモニターで広く採用されている比率です。
一方で、私が現在打ち合わせ時に主に使用しているノートパソコン(Panasonic Let’s note)の画面は、縦横比が「16:10」です。
この比率が違うと、何が起こるのでしょうか。
パソコンの画面をそのままモニターに映し出す「複製(ミラーリング)」モードにすると、モニターの左右に黒い帯が表示されてしまうのです。

※いまだにモノ撮りが下手で、いろいろと映りこみがあってスミマセン・・・
一般的な大きなモニターであれば、自動的に調整してくれるのですが、モバイルモニターではこうした機能を搭載したモデルはあまり見かけません(実際にはそれなりにあるのかもしれませんが、調べ切れていません・・・)。
もちろん、画面を広げて2画面として使う「拡張」モードにすれば、モニター全体に映像が表示され、この黒帯はなくなります。
しかし、それではお客さまと同じ画面を見ながらお話しするという目的が達成できなくなります。
そこで、今回はアスペクト比が「16:10」であるモニターを選びました。
パソコンとモニターの縦横比が同じだと、複製モードにしても黒帯が出ることなく、画面全体にピッタリと表示されます。

このように、無駄な余白がなくなり、非常にスッキリと見やすくなりました。
画面サイズは15.6インチから14インチへと少し小さくなりましたので、最初は「少し見づらくなるかも?」とも考えましたが、しかし、実際に使ってみると、むしろメリットを感じています。
というのも、私が見ているパソコンの画面は12.1インチなので、14インチのモニターは、私が普段見ている景色とかなり近くなります。これにより、お客さまがどのように画面を見ているのかを想像しやすくなりました。
次のパソコンは14インチのモデルにするのも良いかもしれない、などと考えたりもしています。
また、地味に嬉しかったのが、その軽さです。
このDELLのモニターはケーブルを除いた重量が約570g。以前のモニターが約730gでしたから、その差は160gです。
持った瞬間に「軽い!」と実感できるほどの違いで、日々の持ち運びを考えると、この差は非常に大きいと感じます。荷物が少しでも軽くなるのはありがたいです。
ちなみに、このモニターは画面を縦向きにすることも可能です。
縦に長いウェブサイトや書類を見る際には便利なのかもしれませんが、打ち合わせでこの機能を使う機会があるかどうかは、今のところ不明です・・・。
画面共有ならアスペクト比を揃えよう
私がアイオーデータのモニターを購入した頃は、ノートパソコンの画面も「16:9」が主流で、それに合わせてモバイルモニターもほとんどが「16:9」の製品しかありませんでした。
しかし、ここ数年で状況は変わり、特にビジネス向けのノートパソコンでは、縦の表示領域が広い「16:10」や「3:2」といった比率のモデルが増えてきています。
作業効率を考えると、縦に長い方がExcelやWord、Webサイトなどが見やすいため、この流れは今後も続くのではないでしょうか。
こうした背景もあり、モバイルモニターにも「16:10」の選択肢が増えてきたことから、今回このタイミングで買い替えることにしました。
「16:9」と「16:10」。数字だけ見ればほんのわずかな違いです。
しかし、お客さまに資料をお見せするという場面においては、不要な黒帯がないだけで、見る側の印象は大きく変わります。
画面いっぱいに情報が表示されている方が、スッキリとしていて内容に集中しやすいはず。
もし、モバイルモニターを純粋にノートパソコンの作業領域を広げるための「セカンドモニター(拡張モード)」として使うのであれば、アスペクト比の違いはそれほど気にする必要はありません。
しかし、私のように、打ち合わせなどでパソコン画面を相手と共有する「複製(ミラーリング)」モードでの使用がメインなのであれば、お使いのパソコンとモバイルモニターのアスペクト比を揃えることをオススメします。
投稿者

- 加藤博己税理士事務所 所長
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。