現在、DropboxからGoogleドライブへの移行を進めていますが、その中でいろいろと躓く点が出てくるものです。今回はそうした点についてまとめておきます。

Googleドライブへの移行を検討中

オンラインストレージとして、DropboxとGoogleドライブを使っています。

用途しては、ざっくりといえば

  • Dropbox
    • お客さまとのデータ共有用
    • 事務所内のデータの保存用
  • Googleドライブ
    • Googleドライブでのデータ共有を希望されるお客さま用
    • GASを使う際などのデータ保存

といった感じです。

これを今Googleドライブにまとめようとしています。

事務所内のデータはすでに移行済みで、お客さまとの共有データも現在順次移管中という状況です。

移行する理由としては、データが各サービスに分散していると管理コストが増えるという点もありますが、Geminiでできることが日々増えていることもあり、データをGoogleドライブにまとめておいた方が、今後の業務が進めやすくなるのでは、との判断です。

なお、この移行にあたり、Google Workspaceの契約をStarterからStandardにアップグレードしました。

※プランごとの違いはこちらで確認できます。

保存容量(30GB→2TB)が必要だったというのもありますが、他にも

  • ドライブやスプレッドシートでもサイドパネルでGeminiが使える
  • GoogleMeetの録画ができるようになり、文字おこしなども使える

といった機能も活用すべきでは、という理由もあります。

特にGoogleMeetで録画・文字おこしできるようになったのは便利です。

従来、オンラインの打合せはZoom、文字おこしはNottaというサービス使ってましたが、このあたりもGoogleのサービスにまとめられそうです。

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Googleドライブへの移行で躓いた点

とはいえ、今までGoogleドライブを本格的に使っていなかったため、いざ移行しようとするといろいろと躓く点は出てくるものです。そうした点について、まとめておきます。

【1】Excelファイルをどうやって開く?

今まで表計算ソフトはExcelをメインにしていましたので、現状でも仕事に使っているExcelファイルはたくさんあります。

このExcelファイルをオンライン上のGoogleドライブで開くと、Googleスプレッドシートが起動します。

数字の修正くらいならこれでも問題ありませんが、マクロの処理はできません。

この点については、Googleドライブのパソコン版ドライブをインストールすることで解決しました。

パソコン版ドライブをインストールする

Windowsであれば、エクスプローラーからGoogleドライブ内のファイルを開くことができるため、ExcelファイルをダブルクリックすればExcelでファイルを開けます。

以前、「Googleドライブファイルストリーム」とかいう名前だった頃に導入を検討した記憶がありますが、パソコンとの同期の仕様がよくわからず放置していましたが、いざ使ってみると想像していたよりも使いやすいものでした。

【2】Googleアカウントを持っていない相手との共有

次に悩んだのが、相手がGoogleアカウントを持っていないとドライブのデータを共有できないのでは?という点。

ずっとできないと思っていたのですが、Google Workspaceを契約していると、ビジター共有という機能で共有可能です。

ドキュメントをビジターと共有する

ただこの機能も万能ではなくて

  • 共有相手は、パソコン版ドライブを使えない(オンライン上でしかファイルにアクセスできない)
  • 7日間ごとに本人確認が求められる(らしい)

といった注意点はあります。

それともう一つ、最初マイドライブ内のフォルダを共有しようとしたのですが、共有相手はファイルの閲覧・編集はできるのですが、フォルダやファイルの追加ができませんでした。

最終的に共有フォルダ内にフォルダを作って共有したところ、ファイルやフォルダの新規追加も可能になりました。

主に資料を提出してもらうためにフォルダ共有しているので、これできなかったらGoogleドライブに移行できないと焦りました・・・。

先ほどのリンク先の説明に

ビジターは、マイドライブにファイルやフォルダをアップロードしたり作成したりすることはできません。

とありますが、この「マイドライブ」が共有する側のマイドライブという意味なのでしょう(相手はGoogleアカウントがないので、そもそもマイドライブ持ってませんから)。

ちなみに、「共有ドライブ」について説明すると長くなるので、詳細を知りたい方は以下リンク先を参照下さい。

共有ドライブとは

【3】共有フォルダの場所がわかりにくい?

共有ドライブ内のフォルダを共有すると、マイドライブではなく、「共有アイテム」という場所に表示されるため、共有された側がGoogleドライブから直接アクセスしようとすると、どこに共有フォルダがあるのかわからずに戸惑うケースがあります。

この点については、共有フォルダのショートカットを作成して、マイドライブ内に保存してもらうことで対応してもらっています。

ブラウザー上で開いている場合は

1. 共有アイテム内に表示されている共有フォルダ(画像では「テスト用」)を右クリックし、「整理」-「ショートカットを追加」を選択

2. ショートカットの追加先として「マイドライブ」を選択(画像の状態でマイドライブ右側の「追加」をクリック)

この手順で、マイドライブ内に共有フォルダへのショートカットが作成されますので、共有フォルダへのアクセスがしやすくなります。

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課題は、ひとつずつ解決していくもの

実際には他にもいろいろとトラブルはありますが、今回は最初につまずきそうな点を3つまとめておきました。

何か新しいことをしようとすれば、大なり小なりトラブルや問題は発生するものです。大事なのはそのときに、ひとつずつきちんと解決していくこと。

今回の記事が、Googleドライブを活用しようとする方の参考になれば幸いです。

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。

さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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