AcrobatでPDFファイルを開くと「AIアシスタント」というボタンや入力用のボックスが表示されるようになりました。これらを使ってできることを確認しておきましょう。
目次
Acrobatを開くと「AIアシスタントに質問」との表示が
最近AcrobatでPDFファイルを開くと、画面下に

という入力用のボックスが表示されるようになりました。
気になりながらも放置してましたが、せっかくなので一度確認してみようということで今回取り上げます。
これはAdobe社のAcrobatに登載されたAIアシスタントと言われる機能ですが、詳細は
Acrobat AIアシスタント:生成AI文書とPDFツール
に掲載されています。
できることとして
- 質問すればファイルの内容に基づいて回答
- ファイル(PDF以外にWordやPowerPointも可)の内容を要約
- 複数ファイルに対してまとめて質問可能
といったことが挙げられていて、要するにAcrobat内で生成AIを使えますよ、ということですね。
今のところ私は有料版のAcrobat Proを使っていますが、残念ながら有料版でもこの機能は使えないようです。
使いたい場合は、別途AIアシスタントのサブスクリプション(税込680円/月)が必要とのこと。
なおAIアシスタントを契約すれば、Acrobatのバージョン(Reader・Standard・Pro)に関係なく使えます。
Acrobat AIアシスタントでできること
AIアシスタントについては、こちらのページでは
Acrobat 個人版:無料プランおよび有料プランのすべてのユーザーは、5 回の制限付きの使用のリクエストを受け取ります。
とありますが、現時点では3回しか試すことができませんでした。
非常に少ない回数での試行ですが、何ができるのか、どんな感じかという点を確認しておきましょう。
今回テストに使用したファイルは
の2つ。
ご存じの方も多と思いますが、国税庁に掲載されるPDFファイルは、編集ができないようロックされていて、Acrobatで編集しようとすると

という風にパスワードの入力を求められます。
税制改正大綱のファイルも、同様に編集できないようロックがかけれていました。
以下はこれらのファイルに対して、Windows版のインストールアプリを使って試した結果となります(Web版などでも同様の使い方ができるようです)。
とりあえず要約してもらってみると・・・
文章に対して生成AIを使うのであれば「とりあえず要約でしょ」ということで、まずは「宗教法人の税務」を開いたあとで、画面下に表示されるボックスに
「内容を要約」
と入力してみました。

その後、画面の右側に表示された結果が、次のものです。

編集不可のファイルに対しても問題なく機能し、内容的におかしなものはなく、素直にまとめてくれている印象を受けます。
次に税制改正大綱のファイルも要約してみましょう。
こちらはページ数も多く、内容が多岐にわたりますので
「内容を税目ごとに要約」
と入力してみました。

その結果として表示されたものが次の内容です。


こちらも素直にまとめてくれているという印象でしょうか。
根拠となる部分の確認がしやすい
まとめた内容の根拠となる部分を知りたい場合は、要約内にある数字をクリックすれば、回答の根拠とした部分が表示されます。


ChatGPTなどでも同様の要約はできますが、どこを根拠としているのか確認できる機能はGoogleのNotebookLM以外では、見たことがありません。
またNotebookLMもPDFファイルそのもので表示するのではなく、下図のようにテキスト化したデータで該当箇所を表示します。

そのため、該当箇所を確認するという点では、AcrobatのAIアシスタントは便利といえます。
便利だけれど、別料金と言われると・・・
今回はWindows版でテストしましたが、わざわざAcrobatのWeb版を開いてこの機能を使うかといわれると、ChatGPTやGeminiでいいかなという気がします。
PDFファイルで作業している時に、そのファイルに対してAIを使うような作業が必要となった際には、アプリを切り替えずにそのまま質問できますから便利といえるでしょう。
GoogleWorkspaceの上位版だと、Googleドライブ内のファイルに対して同様のことが可能ですが、作業の流れとしてはAcrobatを使う方が便利そうです。
WordやPowerPointのファイルも、PDFに変換せずに今回の機能を利用することは可能ですが、複数ファイルを横断しての質問など、無料版のChatGPTやGeminiでも対応可能な機能に対して、別途料金を支払ってまで使うメリットが見いだせないというのも正直なところです。
機能として使えると便利だけど、有料版のAcrobatに別料金を支払ってまで使うかといわれると、どうしようかなと悩むレベル。
私の環境では「便利なんだけど、コレジャナイとダメとまではいかない」という状況です。
とはいえ、こうしたAI関連の機能は日々アップデートされていきますので、「これは絶対に使いたい!」という独自機能が出てくる可能性もあります。
もう少し様子を見ようかな、というのが今回軽く試してみた上での印象です。
投稿者

- 加藤博己税理士事務所 所長
-
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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