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昨日久しぶりに会場受講型の終日セミナーに参加しましたが、そこで改めてセミナーのオンライン・オラフラインの違いについて考えてみました。

オンラインセミナーに感じる不満

新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年までと比較してオンラインでのセミナー開催がかなり増えました。

これに伴い、今年に入ってからオンラインセミナーを受講する機会がかなり増えたのですが、オンラインでセミナーを受講することができれば、

  • 移動時間がない
  • 受講中でも、チャット等で質問を投げることができる
  • 突発的な仕事が発生しても、対応しやすい(メリットといってよいか微妙ですが)

といったメリットもあり、会場などで受講することと比べると、非常に手軽に参加できるため、セミナー参加の敷居が下がったと感じています。

とはいえ、最初のころは非常にメリットが大きいと感じていたオンラインセミナーですが、何度も受講していると、主催者側の慣れ不慣れにかかわらず、不満に感じる部分もいろいろと出てくるわけです。

メリットの裏返しという面もありますが、例えば

  1. 質問の意図がうまく伝わらない場合に、対応する方法がない(直接口頭で説明できない)
  2. 事務所や自宅で受講していると、他の人からの中断が入りやすい
  3. 会場での受講と比較すると、集中力が続きにくい(講師からの一方通行的な説明に感じるため?)

といった不満を感じるようになってきました。

1については、参加者側のテキストによるコミュニケーション能力が向上すれば、改善する可能性はありますが、2・3についてはオンラインという性質上、改善は難しいのではないかと考えています。

会場で受講してみて、改めて感じたメリット

で、昨日久しぶりに、会場での1日セミナーに参加していたのですが、オフラインで受講したときのメリットして、

「集中せざるを得ない環境に、強制的に置かれる」

という点を強く感じました。

もちろん会場受講である以上、

  • 移動時間、拘束時間が長くなる
  • 日程が合わないと受講できない(特に実際に手を動かすような研修だと、あとで動画販売される可能性はほぼゼロ)

といったデメリットも当然あります。

しかし会場で受講することにより、

  1. 電話などによる中断は基本的に入らない(スマホの電源は切るよう要請されることが多い)
  2. 講師からこちらが見えているため集中できる(というかせざるを得ない)
  3. わざわざ移動して会場に向かうことで、気持ちがセミナー受講モードに切り替わる

といったメリットがあり、そのセミナーを受けるという観点からは、これらのメリットはかなり重要なポイントだと、改めて気付かされた次第です。

このように考えると、受講する側としては、オンラインセミナーが増えたことで、

「受講時間は増えたけれど、集中しきれずに消化不良のまま終わってしまうことが多い」

ということがないように気をつけるべきではないかと。

もちろん会場受講であっても、特に大きな会場だと居眠りしている人もいますので、本人の心がけ次第ではあるのですが、オンラインセミナーはオフラインの時と比較して、「集中しづらい環境にある」というのは意識しておいた方がいいんじゃないかと思います。

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今後は受ける側も上手に組み合わせるべき

「セミナーを会場で受講することのメリットは大きい」という点について書きましたが、新型コロナウイルス感染症の影響が収まった後も、

「オンライン開催のままで問題ない」

と判断をされるセミナーはかなりあるだろうと想定しています。

主催者側にしても、移動時間や会場の手配、突然開催できなくなったときの会場の取扱いなど、オンライン開催には大きなメリットがあります。

そうなると、今後は講師の方に実際に会って話を聞いてみたいと思っても、オンライン開催しかないというケースも出てくるでしょう。

一度オンラインセミナーのメリットが認識された以上、今後は「ほとんどのセミナーが会場受講」という形に戻ることはないでしょう。

なので、受講する側としては、オンラインとオフラインのメリット・デメリットを認識した上で、上手に活用するという視点を持っておく必要があるんだろうなと。

ちなみに、「会ってみたい人がオフラインのセミナーを開催しない」というケースが増えるだろうと書きましたが、逆に言えば直接会える機会があるときは、チャンスを逃さずに会いに行くべきです。

迷っているうちに機会を逃して、そのあと会う機会がなくなったりすると絶対に後悔します。

そうした機会(チャンス)はいつ巡ってくるかわかりません。だからチャンスがあれば逃さずきちんと掴んでいきましょう。

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち、7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
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