PDFファイルへ書き込む際には、主にSurfaceとSurfaceペンを使っていますが、Surfaceなしで書き込みたいときにどんな方法が使えるか検討してみました。
目次
Surfaceを前提としたPDFへの手書きの問題点
以前書いたSurfaceでPDFファイルに手書きする記事、最近よく読んでいただいています。
実際に私も書類をチェックする際には、SurfaceとDrawboard PDFを使って書き込んだりしているわけですが、このやり方だと
- Surfaceもしくは画面がスタイラスペンに対応した機種が必要
- A4サイズの資料を表示させて書き込むには液晶画面が少し狭い
という問題点や不満があります。
1.Surfaceシリーズしか使えない
現在メイン機として使っているSurfaceBook2も、そろそろ購入から2年が経過しますので、買替えを検討する時期になってきています。
個人的には、VAIO・ThinkPad・Let’s Noteなど別のモデルも使ってみたいと思っていますが、現在の運用を続けるのであればSurface以外の機種に変更できません。
また、SurfaceシリーズにはSurfaceLaptopというバランスの良い使いやすいモデルがありますが、このモデルについては液晶部分を180度まで開くことができません。
そのため、ペンには対応しているものの、ペンを使った作業には向かないと判断して、同様に検討対象から外しています。
ノートパソコンでペンを使って作業するには、ペンに対応しているとともに、液晶部分が180度もしくは可能であれば360度開くものを選ぶべきだと考えています。
結果として、今のところSurfaceBookかSurfaceProしか選択肢がないということになります。
2.ノートパソコンの画面サイズについての不満
ノートパソコンは液晶画面が13.5インチのモデルを使っていますが、27インチの外付けモニターに表示させるのと比較して、縦方向の表示領域は狭くなるため、一覧性という点で不満が残ります。
YahooのトップページをPDFファイルに印刷したものを、DrawboardPDFで表示したのが以下の画像です。
左が27インチモニター(2560×1440)を左右に半分に分割(1280×1440)して表示した状態、右がSurfaceBook2で全画面表示した状態です。
書類をチェックする際に、この「一覧性」という点は意外と重要で、全体を俯瞰することによりミスに気付きやすくなりますので、できるだけ確保したいと考えています。
これら2点の不満を解消しようとすると、私の環境であれば、
「27インチモニターに表示したPDFファイルに手書きの文字を書き込む」
ための方法を見つける必要がある、ということになります。
代替案としてペンタブレットを検討してみる
ではそのために、どのような方法があるか?
まず最初に考えたのが、タッチ対応の液晶モニターが使えないかと。
ただ調べた限りでは、
- 27インチクラスのモニターでタッチ対応のものが見当たらない
- タッチ対応モニターは通常のモニターと比較して、価格が高くなる
- タッチには対応しても、そもそもペン入力に対応していない
ということで、この案はボツ。
次に考えたのが、ペンタブレットが使えないか、という案。
「ペンタブレットなんて、絵を描くためのツールでしょ」と思っていたのですが、通常のモニター上で絵を描けるのであれば当然文字も書けるはず。
で、「ペンタブレットといえばWACOM」と思い調べてみたのですが、サイズを選ぼうとしたところ、
「ペンタブレットのサイズは、表示させるモニターサイズに合わせましょう」
とのこと。
実験用なので高級なモデルは買えません。最初は一番小さいこのモデルでいいかと思っていましたが、目安は15インチの液晶画面ということで、27インチモニターにはとても使えそうにないと。
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これより大きなサイズになると、結構な値段になってしまいますので、WACOMは断念。
他社製のものを探してみたところ、以下のものが価格も手頃で良さそうでしたので、これを今回買ってみました。
XP-Pen ペンタブ Decoシリーズ 携帯:Android6.0以上端末対応 ペンタブ 10×6.25インチ エクスプレスキー 8個 Deco01 V2
ペンタブレットでどこまでできるか?
では、実際の使い勝手はどうかということになりますが、購入までの経過だけで結構長くなってしまいましたので、その点は次の記事でまとめたいと思います。
ペンタブレット買ったりして、税理士のくせに何を目指してるんだとかいわれそうですが・・・。
外出自粛要請の中、外に出る機会が減ると、いろいろと余計なことを考えてしまいます。
昔の人はこれを称して「小人閑居して不善を為す」といったのでしょうか。
ということで、ペンタブレットのド素人が安易に手を出したらどうなるか、というお話は次回に続きます。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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