最近はページ数の多いPDFファイルを受け取ることも多くなりました。こうしたファイルをKindleを使って管理することを検討してみましょう。
あとで読むPDFファイルをどうやって管理するか?
今やPDFファイルで資料を受けることは普通のことで、こうした機会は多くあります。
「書籍をプレゼントします」といった企画がある場合も、紙の書籍ではなくPDFファイルでもらうというケースも。
こうしたページ数の多いPDFファイルですが、なかなか受け取ってすぐに読もうとはなりません。
「あとで読もう」と思うものの、放置してしまって結局読まずに終わることもよくあります。
こうなる理由としては
- 読もうと思ったときに「あのファイルどこに保存したっけ?」と探し回ることに時間を使ってしまい、結局面倒になって読まない
- Acrobatはページ数の多いファイルを「読む」という用途では使いにくい(ページが送りにくいなど)
といった点が挙げられます。
こうした状況をなんとかしたいと思っていましたが、一つの解決策としてPDFファイルをKindleに登録しておくというやり方があります。
Amazonの電子書籍リーダーであるKindleですが、この中に電子書籍以外のPDFファイルを登録しておくことも可能です。
電子書籍と同じ場所に保管しておけば
「あのファイルどこにいった?」
ということはなくなります。
さらに、他の書籍と同列に扱えますので本を読む流れで読むことができ、PDFファイルのページ送りも書籍と同じ感覚でできますので読みやすくなります。
PDFファイルをKindleに追加する方法
PDFファイルをKindleに追加できること自体は以前から知っていましたが、従来はスマホのDropboxアプリから共有機能を使ってファイルのコピーをKindleに送信していました。
いつの頃からかこの方法でKindleに登録できなくなり(正確に言うと端末にダウンロードしようとするとエラーになる)、あまり使わなくなっていました。
そもそもボリュームのあるPDFファイルはパソコンでダウンロードすることが多く、それをスマホを使って登録するのもメンドウだなと。
何か方法はないかと改めてKindleアプリの中を確認してみると
「SEND-TO-KINDLEメールアドレス」
という項目が。
調べて見ると、特定のメールアドレスに添付ファイルを送信することでKindleライブラリに登録ができるとのこと。
ただし事前に登録したメールアドレスから送信しないと登録できません。
具体的な準備の手順としては
【1】Amazonのアカウントサービス内の「コンテンツと端末の管理」をクリック
【2】 「設定」タブの下の方にある「パーソナル・ドキュメント設定」をクリック
【3】左下にある「承認済みEメールアドレスを追加」をクリック
【4】承認したいメールアドレスを入力して「アドレスを追加」をクリック
これで準備は完了です。なお「パーソナル・ドキュメントの保存」が有効になっていない方は、「保存設定を編集」をクリックして設定を「有効」に変更しておきましょう。
同じ画面に表示されている「Eメールアドレス」にPDFファイルを添付ファイルとして送信すればKindleにPDFファイルを追加できます(送信先のメールアドレスはKindleアプリ内の設定画面でも確認できます)。
メールを送信する際は、メールの件名や本文は書かなくても問題ありません。
ちなみにメールを送信することによりKindleのライブラリにPDFファイルが追加されます。
複数の端末でKindleを利用されていたとしても、どれか一つの端末に割り当てられているメールアドレスにPDFファイルを送信すれば、それ以外の端末でもライブラリからダウンロードすることが可能です。
ストレスなく管理できる方法を見つけるのが大事
KindleにPDFファイルを登録することにより、他の書籍とまとめて管理することができます。
ただこの方法にも
- 複数のKindle端末間で読んだページを共有できない(別の端末で他の端末でどこまで読んだかわからない)
- メモ・ハイライト・しおりといった機能は使えない
といった欠点はあります。
長文のPDFファイルになると、マーカーを引いたりコメントを書きながら読みたいと思うことも多いのですが、Kindle内ではこうした対応はできません。
この場合はPDFに注釈などをつけられるアプリで読むしか今のところ方法はなさそうです。
とはいえ、Kindleに入れておけば放置して読まなくなるということはかなり減るはず。
いざ読もうと思ってもどこにあるかわからない、もしくはそもそもファイルの存在自体を忘れてしまうという状況は避けられます。
やり方は人それぞれですが、こうしたファイルを管理する際に大事なのはストレスを感じない方法を採用すること。
「もらったPDFファイルがどこに行ったかわからなくなる」という方は参考にしていただければと思います。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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