恐らく私たち以降の世代は、60歳や70歳になっても働くことになると思いますが、そのときの働き方を今から考えておくべきか?そんなことを考えてみました。
80歳まで当然働けると思っていた理由
先日とあるWebセミナーを受講しましたが、その中での質疑応答で、
「60歳や70歳になったときにどんな働き方をしようと思いますか?ビジョンはありますか?」
といった主旨のものがありました。
独立して小規模で働いている税理士の方や独立したい方が集まるセミナーでしたが、その質問を聞いたとき、
「えっ、税理士だと普通に80歳くらいまで働けるんじゃないの?」
という感想が真っ先に頭の中に浮かびました。
数年前に東京の有名な税理士の方のセミナーを受けたときには、80歳手前にもかかわらず話す内容もしっかりされていましたし(ちなみにその方は「私は80歳で引退します」と仰っていました)、個人的な話ですが、私の父も税理士をしていて、80歳手前でも普通に仕事をしています。
そうした姿を見る機会が多かったため、健康上の問題さえなければ、普通に80歳くらいまで税理士の仕事はできるだろうと思っていました。
ところが、世の中すべての人がそんな風に考えているわけではないと。
もちろん健康を害するリスクや気力が続かなくなるなど、考え出せばいろいろな心配事はありますが、今からそこまで先の心配をする必要があるのかどうか。
そこで今回は、将来の働き方のことを今から考えておくべきかどうかについて、現時点での自分の考え方をまとめてみます。
自分の人生は20年周期?
数年前に雑誌に記事を書いたことがあるのですが、そのとき考えていたのが、自分の人生って大体20年周期で大きく変わっていくのかな、ということでした。
大雑把にいいますと、
- 22歳:就職して社会に出る
- 40歳:19年間勤めた会社をやめて税理士になる
- 60歳頃:次の大きな変化?新しいこと始める?
みたいな感じです。
今の時点で、自分が60歳になる頃の世の中が見えていれば、それに合わせて準備をしますが、残念ながらそんな先見の明は持ち合わせていません。
なので、60歳に向けて新たなスキルを身につけたり、自分ができることを広げて、少しずつ方向転換を図っていこうと考えています。
もちろんその間にも世の中はどんどん変わっていきます。でも変わった先が見えないわけですから、大きな方向性としては20年くらいで変えていくつもりで、あとは、状況を見ながら微調整をしていけばいいのかな、と。
世の中には、自分なりの将来のビジョンを持っていて、それが実際の世の中とズレてくれば、そのズレを把握してきちんと修正していけるような方もいらっしゃると思います。
だけど個人的には、「将来はこうなるだろう」と方向性を決めてしまって、その考えに自分を縛ってしまうのは、自分の可能性を狭めてしまうような気がして、やりたいとは思えないんです。
(なお「その歳で、自分の可能性とか言うか」という指摘は受け付けません 笑)
なので結論としては、60歳以降にどんな風に働くかなんて、今は考えない。
「飽き性だからまた違うこと始めるかもしれないな」くらいに思っておくけど、世の中の変化には敏感にアンテナを立てておく。
そうすれば、そのうちなにか見えてくるかな、と。
割と自分のことは悲観的な人間だと思っていますが、この点に関しては意外と楽観的です。
おそらく40歳から税理士試験の受験を始めて、それを乗り切ったというのが、一つの自信になっているのだと思います。あのときできたんだから、次もなんとかなるだろうと。
「変化を恐れない」ことだけは忘れずに
将来の働き方をどうするか考えないといっても、一つだけ意識していることがあります。
それは、「変化を恐れない」ということ。
将来どうしていくか決めておかないにしても、「変わりたくない」という思いがあると、緩やかにすら変化していくこともできません。
なのでこの一点だけは常に意識するようにしています。何かを変えることが面倒だと感じるようになってしまうと、危ないなと思っています。
以前クルマの中でラジオを聞いていたときに、ある方が言っていた(ような気がする、スミマセン記憶が曖昧です)言葉に
「Change or Die」
というのがあります。
「変化しなさい、さもなくば死んでしまいますよ」みたいな感じで、こういう切迫感は常に持っていたいなと。
ちょっとまとまりに欠ける文章になってしまいましたが、最初の質問を聞いてから、なんとなく自分の中でモヤモヤとしたものがありましたので、今の自分の考えをまとめてみました。
さて、60歳になったときの自分はどんな仕事してるんでしょうね。わからないからこそ今から楽しみです。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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