「時間がない」が口癖になっていませんか?時間は増えないという事実を受け入れ、本当にやりたいことを後回しにせず、確実に実行するためのシンプルな時間の考え方をご紹介します。
今年の目標、達成できましたか?
みなさん、こんにちは。京都の税理士、加藤博己です。
早いもので、今年も残りわずかとなりました。年初に「今年こそは!」と意気込んで目標を立てた方も多いのではないでしょうか。
その目標、今年達成できましたか?
私は、できたこともあれば、残念ながらできなかったこともあります。目標をすべてクリアできた方は素晴らしいの一言に尽きますが、そうでない方もいるはずです。
できなかった方の中には、こんな風に感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
「やろうと思ってたんだけど、時間がなかった」
もし、目標に対して「あまり気乗りがしなかった」ということであれば、それはそもそも本当にやりたかったことなのかどうか、改めて見直すべきかもしれません。
本当にやりたいことではないのに、無理して続ける必要はないからです。
しかし、「やりたいのに時間がなくてできなかった」という場合、それはとてももったいないことです。
やりたいことが明確なのに、時間の確保が壁になっている。こんなときこそ、時間に対する「考え方」を変えてみるべきではないでしょうか。
私たちの時間は有限です。「時間がない」と嘆くのではなく、「どうやって時間を生み出すか」を考えるアプローチが必要です。
そして、その秘訣は、時間を「足し算」ではなく「引き算」で考えることにあります。
1日24時間、どう頑張っても時間は増えない
時間がなくてできなかったという方、その理由として、
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「仕事が忙しかった」
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「プライベートで予定外のことがいろいろ起きた」
- 「気がついたら時間が過ぎていた」
など、様々な要因があると思います。
これらの理由はもちろん理解できますし、誰しもが直面することです。
しかし、私たちが大前提として受け入れなければならない事実があります。それは、時間は誰にも平等に与えられているということです。
どう頑張っても、偉い人でも、お金持ちでも、1日は24時間しかありません。残念ながら、1日を25時間に増やす方法は存在しません。
もちろん、今ある時間を効率的に使う、という考え方は非常に大事です。
すべてのことをダラダラと非効率的にやっていたら、限られた時間内にできることが減ってしまうのは間違いありません。
しかし、テキパキこなすにしても、人間の集中力や体力にはどうしても限界があります。
仕事のスピードを2倍にすることはできるかもしれませんが(これでもかなり大変ですが)、3倍、4倍にするのは現実的ではありませんし、疲弊してしまいます。
ムリをしなければ続けられないやり方は、どこかで必ず失敗します。
だからこそ、大事なのは、「最初にやりたいことの時間を確保してしまうこと」なのです。
これは、時間の使い方を「引き算」で考えるということです。
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まず、1日の24時間から、睡眠時間や食事などの必須時間を引きます。
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残った時間の中から、「本当にやりたいこと(目標達成に必要なこと)」のための時間を最優先で確保し、予定表やカレンダーに先に書き込みます。
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そして、残りの時間で、仕事やその他の雑務をこなす、と考える。
この確保した時間帯は、よほどのことがない限り、他の予定や仕事のタスクを入れないと決めてください。
これが、「時間がない」を乗り越えるための、最も強力でシンプルな方法です。
自分の時間の使い方を決められるのは自分だけ
時間を先に確保するという話をすると、こんな疑問や不安を持つ方がいます。
「誰かからその時間帯に何かをお願いされたとき、『自分のやりたいことだから、これを優先するのはよくない』と考えてしまう」
謙虚であることを否定するつもりはありませんが、その頼み事は「自分のやりたいこと」をやめてまで優先して対応すべきことでしょうか。
その確保した時間は「自分のやりたいこと」のための時間です。
やりたいことなんだから、気を遣いすぎず、堂々と優先すればいいのではないでしょうか。
もちろん「自分のやりたいことをやるので、対応できません」とそのまま伝えると、角が立つかもしれませんので、そこは「所用があって対応が難しいです」とでも伝えておきましょう。
「何に」時間を使うかは、自分自身で決めることです。
時間は、まさしく自分の人生そのものと言っても過言ではありません。その人生の時間割を、他人に決めさせる必要は全くありません。
もちろん、仕事や家庭の責任もありますから、すべてを自分優先にできるわけではないのは承知しています。
しかし、本当に目標を達成したいのであれば、少しは自分本位になって、大切な時間を確保する覚悟も必要ではないでしょうか。
時間を引き算で確保し、自分の目標のために時間を使う。そうした日々の小さな行動の結果が、数年後の将来のあなたの姿につながっていきます。
目標達成に向けて、今日から「引き算の時間術」を試してみてはいかがでしょうか。
投稿者

- 加藤博己税理士事務所 所長
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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