実は、ブログに書いた内容って私はほとんど忘れてしまっています。今回は「それでも意味はあるんじゃないの」といったお話です。

「この記事を見て問い合わせしました」

仕事の問い合わせをいただく際に

「ブログの記事を見て問い合わせしました」

と言っていただくケースがあります。

先日もこうした問い合わせがあったのですが、ご覧になった記事を教えてもらったところ、1年半ほど前に書いたものでしたが、本人は書いたことすら忘れてました。

正直なところ、忘れているというのは珍しいケースではなくて、覚えていることの方が少ないものです。

前回までで公開済みのものが733件あります。さすがにそれだけの内容を詳細に覚えているだけの記憶力は私にはありません。

この「書いたら忘れる」ということは、悪いことなのか。私自身は悪いことだとは思っていません。

逆に忘れているくらいでちょうどいいと考えています。

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そのときに自分の興味が向いていることを書く

ブログを書くときは、自分が意識しているかしていないかは別として、そのときに自分の興味があることを書いています。

すべてのブログ記事がそうというわけではありませんが、まったく興味のないことを書くことはほとんどありません。

自分のアタマの中にぼんやりとした形で考えていることがあるけれど、きちんと形になっていないものを文章にまとめているような感じです。

まあ、書くためのネタが思いつかずにムリヤリひねり出していることもありますが、こうした時も

  • SNSなどで最近投稿した内容
  • 最近の仕事内容
  • プライベートでしたこと

などを思い返して探すことが多いので、やはり多少なりとも自分の興味が向いているものになっています。

で、こうしたことを文章にまとめるわけですが、いざ文章に落とし込んでみると、事前にイメージしていたものとは違うものになることもしばしば(というかほとんど)。

この時点で自分の考えたことを文章にするというフィルターがかかります。

そして文章というひとつの形にまとめると、あとはキレイサッパリ忘れることにしています。

脳の容量には限界がある(はずな)ので、いつまでもひとつのことを考えていたら、次のことを考えるだけの余裕を持てません。

アタマの中にスペースを空けてあげれば、また別のことを考えられます。

その一方で、今回のようにお問い合わせいただいた際などにブログを見直すと

「当時はこんなこと考えていたんだ!」

と当時とは違う視点で、自分が考えていたことを再確認できます。

自分がアウトプットしたものではありますが、時間を空けて読むことでインプットにもなります。

日記をきちんとつけてる人だと、似たような感覚があるのかもしれません。

要するに、自分のアタマの中で考えていることについて

文章にまとめる → 一旦忘れる → 何かの機会に再確認する

という流れがあって、記録として残っていればあとで当時の思考も確認できるし、インプットとアウトプットをグルグル回せるよね、ということで別に忘れててもいいんじゃないかと思ってます。

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記録を残すことで得られるもの

文章ではありませんが、ブログの他にも、毎朝体組成計で体重と体脂肪率を測定して、Fitbitというアプリに記録しています。

Fitbitの機器も普段腕につけていて、歩数や睡眠状況も毎日記録しています。

発売当初は歩数しか測定できなかったのですが、このブログを書くにあたり、過去のデータを確認したところ、最も古い歩数の記録は2014年3月28日でした。

もう10年以上も記録していたのかと、自分でも少し驚いています。

きちんと装着してなかった時期もあるので、正確ではない部分もありますが、記録を残すことで、いざというときに振り返りができるのは大きいかなと。

常日頃から過去ばかり振り返っていても仕方ありませんが、時々どのような経過を辿ってきたか確認できるというのは悪いものではありません。

「ブログを書きましょう。日記をつけましょう。」というつもりはありませんが、何か一つ自分についての記録を定期的に残してみてはいかがでしょうか。

振り返ったときに意外な発見があったりするものですよ。

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。

さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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