何かを始める際に、やる前からうまくいくか見えている人はほとんどいないのではないでしょうか。改めて「試行錯誤」の重要性を考えてみましょう。
メモに残っていた言葉「ブログは打率」
今年最初のブログ。「さて何を書こうか」とブログ用のメモを見返していたところ
「ブログは打率」
という日本語として意味がよくわからない言葉がありました。
以前に書いたもののため、どういう思いでこのメモを残したかは記憶が定かではありません。
恐らく
- どの記事がよく読まれるか、書いた時点ではわからない
- まったく予想もしていなかったものが意外と読まれたりする
- ある程度数をこなしていかないと、読まれる記事は生まれない
といったことを考えて残したメモだったんだろうと。
例えば昨年の終わり頃だと、1年以上前に書いた基礎控除申告書の給与所得欄の書き方を解説した記事がよく読まれていました。
基礎控除申告書のしかも一部分だけ解説した記事がよく読まれるとは、書いた時点ではまったく想像もつきませんでしたが、いざ年末調整の時期を迎えて書類に記入しようとしたときに、書き方に悩んだ方が多かったのでしょう。
成果を出すには「打数を増やす」か「打率を上げる」
何かをやってみる前から何がうまくいくか見えている、という人はほとんどいないのではないでしょうか。
先ほどのブログ記事の例もそうですが、凡人にとっては試行錯誤を繰り返すことで何がうまくいくのか経験から学んでいくしかありません。
とはいえ、成果が出ない状態でひたすら試行錯誤を繰り返す、というのは普通の人にとってはツラいものです。
だからこそ試行錯誤をする際に、意識しておきたいのが
- 打数を増やす
- 打率を上げる
という2つの視点。
仮に野球での「ヒットの数」がブログにおける「よく読まれる記事の数」と考えると、これを増やすためには「打席に立つ回数」(=ブログの記事数)を増やすか、1回あたりのヒットが出る確率である「打率を上げる」(=良質な記事が占める割合を上げる)しかありません。
打数と打率の関係を考えてみると、一般的には打数が増えていくほどスキルが身につき、打率が向上していくと考えられます。
「そんな単純なものじゃない」という反論もあるかもしれませんが、打席に立つ回数を増やすことなくスキルが上がることはないでしょう。
このように考えると、成果を出すための試行錯誤の回数は
「打率を上げるための取組でもある」
と理解することができます。
とはいえ、何も考えずにひたすら回数だけこなしてもうまくなる(=打率が上がる)わけではありません。
試してみたことがうまくいかなかった時に
「何がうまくいかなかった原因か?」
「どこか改善できる点がないか?」
といった視点で見直すことにより、打率の改善につながります。
ブログで言えば、想定外のアクセスを集めた記事から
「こんなところに需要があったんだ」
と気づき、書く内容を選ぶ際に考慮に入れる、といった感じでしょうか。
視点を変えれば失敗の捉え方も変わる
何も考えずにひたすら回数だけこなしてもダメですが、試してみたことがうまくいかなかった時に
「何がうまくいかなかった原因か?」
「どこか改善できる点がないか?」
といった視点で見直す。
こういう視点を持っておけば、何かをやってみたときにうまくいかなくても
「また徒労に終わってしまった」
と捉えずに
「課題・問題点を見つける機会を得られた」
と考えられるようになるのではないでしょうか。
前者のように考えてしまうと心が折れてしまうかもしれませんが、後者のように考えれば精神的なつらさはかなり軽減されるはず。
よくいうじゃないかですか「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」と。
この言葉のままだと、ひたすら撃ち続けてまぐれ当たりに期待するしかないですが
「なぜ当たらなかったのか?」
と改善すべき点を確認しながら撃てば早く当てられる可能性が高くなります。
「試行錯誤」という言葉の意味は
「試して失敗しながらも段々と目的に近づいていくこと」
と理解しています。
せっかくですから今年は試して失敗するだけで終わらず、それを次の取組につなげられるようやってみませんか。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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