前回3年ぶりにChromebookを購入したことを書きましたが、今回は実際の使い方を通じて、何ができるのかという点をまとめておきます。
目次
Chromebookは使う人を選ぶ
Chromebookをもし予備知識なしに、「Googleが売っている安価なパソコン」と思って買われた方は、買ってから驚かれると思います。
例えば、
「ExcelやWordが入っていない」(一応オンライン版やAndroidアプリ版は使えますが)
とか
「ネットに接続していないと、ほとんど何もできない」
といった具合です。
3年前の私は、多少の予備知識を持って買いましたが、まさにこんな感じでした。購入後しばらく使ってみて、「これ一体何に使えばいいの?」と。
特徴を理解して使わないと、「安かったけど何もできない」となってしまう、使う人を選ぶ機器です。
Chromebookを活用するために必要な環境とできること
Chromebookの活用に必要な2つの環境
今回久しぶりにChromebookを使ってみて、この3年間で仕事環境がずいぶん変わったことを実感しました。
具体的に何が変わったかといいますと、
- メール:OutlookからGmailに移行
 - カレンダー:OutlookからGoogleカレンダーに移行
 - データ保存:パソコン内のHDDからクラウドサービス(Dropboxなど)に移行
 - ネット環境:モバイルルーターなど外でネットに接続できる環境を整備
 
といったことが挙げられます。
ここから何が言えるかといいますと、結局のところ、
- クラウドサービスを中心に仕事を進められる
 - どこでもネットに接続できる環境がある
 
という2点を満たさないと、Chromebookを活用することはできないということです。
逆に言えばこうした環境が整っている方については、購入後は、
- Googleアカウントへのログイン
 - ネットへの接続設定
 - 必要なAndroidアプリのインストール
 
だけですぐに使い始めることができますので、非常に便利だと。
実際に使っているAndroidアプリ
Chromebookは、極端に言えばGoogleのブラウザーであるChromeが使えるだけです。
そのため、Gmail・Googleカレンダー・Googleドライブ・スプレッドシートなどGoogleが提供するサービスを中心に使うことになります。
しかしながら、現在ではAndroidスマホにインストールできるアプリを使うことができますので、活用できる範囲はかなり広がりました。
実際に私がインストールして使っている主なAndroidアプリとしては、
- Evernote
 - Dropbox
 - Slack
 - Zoom
 - Trello
 - Feedly
 - Tweetdeck
 - メッセンジャー
 - Amazon Kindle
 
といったものがあります。
人によって使うアプリは変わってくるとは思いますが、パソコンと同じレベルの機能を持つExcelやWordが使えないことを除けば、かなり現在の範囲をカバーできるのではないでしょうか。
私の仕事でいえば、
- メモや考えをまとめる(Evernote)
 - ブログ(Evernote・ChromeでWordpress)
 - 必要であればデータを確認する(Dropbox・Googleドライブ)
 - 連絡・打合せをする(Gmail・Slack・メッセンジャー・Zoom)
 - タスク管理(Trello他)
 - ネットの記事を確認する(Feedly)
 - SNS(Tweetdeck・Facebook)
 - 読書(Kindle)
 
といった感じで使っています。
また会計ソフトであっても、クラウド会計を使っているお客さんにであれば、Chromebookで確認等を行うことも可能です。
(セキュリティの問題もあるので、カフェ等ではそうしたデータは見ないことにしていますので、使えなくても問題ありませんが。)
あと税務ソフトはさすがにどうしようもありませんが、そもそも業務用のデータを持ち歩きたくないときに使いたいという目的で購入していますので、これも特に問題にはなりません。
なお上記のアプリ、ほぼ問題なく使えていますが、
- Evernoteのデスクトップアプリで可能なマージ機能が使えない
 - Feedlyで記事を開こうとクリックしてもうまく開けない
 - Zoomを使うときに自分を映すカメラが貧弱
 
という3点のみ、なんとかならないかなと思いますが。
仕事の環境が変われば、使える・使うべき機器も変わってくる
今回久しぶりに使ってみて感じたのは、仕事のやり方や環境を変えてきたことにより、前回の「どう活用していいのかわからない」から、今回の「意外と使える」に変わってきたのだろうということです。
仕事のやり方を変えると、使える・使うべき機器も変わってくるのだと今回改めて実感しました。
Chromebook自体は、本来のExcel・Wordが使えない、オフラインでは活用しきれないなど、誰にでも勧められるものではありません。
ただ、使う用途をはっきりさせていれば、非常に便利な道具ですので、興味のある方は一度試してみてもよいのではないかと。
あとクラウド中心に仕事をシフトしたいけど、何からやればよいかわからない方。安価なモデルも多いですから、教材としてはよいのではないでしょうか。
投稿者

- 加藤博己税理士事務所 所長
 - 
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。 
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