「あれもやりたい」「これもやりたい」と思っていても、気力・体力の衰え、能力の劣化など年齢を経るつれてできることが限られてきます。そうした状況のときにどう対応すべきか考えてみたいと思います。

いつまでもすべてに手を出していたら、可能性だけで終わってしまう

昔から個人的にはいろんなことを学んだり挑戦してきたつもりでしたが、ネットでいろんな方の発信を見ていると、「この人には全然敵わない」と感じる人が大勢いることに気付きます。

若い頃であれば、「あの人があれをやっているのなら自分もやってみよう」とその反発心をエネルギーにしていろんなことに手を出したりしていましたが、段々とそうした気力も歳とともに減ってきます。

そうなると、もはや何でもかんでも手を出すことはできなくなってきたと。

昔からいろんなことに興味を持つのですが、気をつけないと次から次に手を出してしまい、中途半端に終わることもしばしば。

この歳になって言っていたのでは遅いのかもしれませんが、自分が集中すべき分野をきちんと見極める必要があります。

そうしないと、どの分野においても誰にも勝てなくなってしまい、すべてが中途半端に終わってしまう。

たまに、「あの人はポテンシャルが高い」と言われつつ大きな成果を上げられない人がいますが、いくらポテンシャルが高くても、何も成し遂げていないのならば何もできないのと同じことです。

個人的にはこうした人のことを「可能性だけの人」と呼んでいますが、まさにいろんなことに手を出しても何も達成できず、自分もそうなってしまっていないかという恐怖心を最近感じます。

「可能性だけの人」で終わらないために気をつけるべきこと

では、「可能性だけの人」にならないためにはどうすればよいか?

よく言われることですが、次の3つに気をつけるべきでしょう。

  • 戦略的にやることを絞る
  • 自分の強みを掛け合わせる
  • わかりやすく伝える・発信力をあげる

順番に説明していきます。

戦略的にやることを絞る

すべてのことに手を出せない以上、やることを絞り込むしかありません。

その際に、スキルで絞り込むのか、分野で絞り込むのか、地域で絞り込むのかなどどのように絞り込むかについてはよく考える必要があります。

競争が激しくないのはどこか、どこならば自分が勝てるのか?

きちんと絞り込みができていれば、その分野では上位にいける可能性が高くなりますので、まずこの点をしっかりと検討しなければなりません。

自分の強みを掛け合わせる

絞り込むといっても、今の世の中強みがひとつだけではなかなか頭ひとつ抜きん出ることは難しいでしょう。

そのため、掛け合わせることができるような組み合わせを検討して、絞り込んでいく必要があります。

今の私であれば、「税務」×「ITスキル」といった組み合わせが考えられますが、最近この組み合わせに強い方も多く見受けます・・・。

やはりもう一つ加えて3つくらいの掛け合わせを目指して、絞り込みをしていく必要があると感じています。

わかりやすく伝える・発信力をあげる

最後に、どんなにスゴイ能力を持っていたとしても、それが誰にも伝わらないのであれば、仕事を依頼されることもありません。

自分が身につけたものをいかにわかりやすく他人に伝えることができるか。

何かを身につけたとして、自分一人で「私ってスゴイ」と思っていても、他人に認知されていなければ、それは身につけていないのと変わりません。

せっかく身につけた能力であれば、他人に理解してもらえるように、発信する機会を作り、かつわかりやすく伝えていく必要があります。

「すべてをやらなくていい」=「変化しなくていい」ではない

「可能性だけの人」で終わらないために、やるべきことを絞りましょうと書きましたが、一度絞り込めば後は何もしなくていいという訳ではありません。

世の中で必要とされるものは次々と変わっていきますので、それに合わせて絞り込む対象も変えていく必要があります。

例えば先ほど「ITスキル」を挙げましたが、もしかしたらAIの進歩により、誰でも容易に使えるような世の中になれば、将来こうしたスキルは必要とされなくなる可能性もあります。

「税務」であっても、個人の確定申告に関する部分は、そのうち大して必要とされない知識になるかもしれません。

もちろん頑固に自分の決めた道を守り通して生きていける方も、世の中にはいらっしゃると思いますが、多くの方はそうではないでしょう。

絞る必要はあるが、変化にも対応していく必要がある。難しい舵取りですが、こうしたことにも対応していく必要があると思います。

年齢とともにそうした知恵が身についてくるのが一番の理想です。

「可能性だけの人」で終わってしまわないよう、しっかりやるべきことを絞り込んで、絞り込んだことについてはしっかりと身につけていきたいと思います。