AI時代という言葉も、聞き飽きてきた気がしますが、本当に世の中が変るのはこうした言葉に新味がなくなってからです。将来に向けてどうやってスキルを磨いていくべきか考えてみたいと思います。

世の中が変わる=仕事内容も変わる、だったら何を準備すべきか

ホームページやブログタイトルに、40代と書いてますが、気づけば年代的にはアラフィフ、50歳がそろそろ見えてくる時期になってきました。

人より優れた先見性があるわけでもありませんので、世の中が変わっていく中で必要とされる人材であり続けるには、スキルを磨き続けるしかないと思ってます。

とはいえ、悩ましいのは「どのようなスキルを今から磨いておくべきか?」という点が見えないことでしょう。

もちろん私自身も、その答えが明確に見えているわけではありませんが、仕事にせよスポーツにせよ、基礎ができていない人が飛躍をすることはありません。

世の中の変化に備えて基礎を磨き、その上にその時々に必要とされるスキルを積み上げていく、これが普通の人が準備できることのはず。

そして仕事をする上でのスキルの基礎となるのは、今も「読み・書き・そろばん」です。

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「読み・書き・そろばん」を今の時代にあてはめると

「読み・書き・そろばん」といっても、今は江戸時代ではありませんので、寺子屋で学ぼうというわけではありません。

そこで、これら3つの項目を、今の時代に当てはめて、何を学ぶべきか考えてみましょう。

読み

「読み」というのは、要するに情報のインプットと考えることができます。

そこでまず思いつくのは「読書」です。本から情報を得てインプットするという作業は今も変わりません。本を読むというスキルはやはり重要だと考えます。

一方で、これだけネット上に情報があふれる時代、本にまとまるまで待っていては、間に合わないケースも多々あります。

そのため、ネット上の情報を効率的に収集するスキルも、身につけておくべきものといえます。

収集する方法としては、RSSリーダー・SNS・Googleアラート など色々ありますので、自分に合った方法を選べばよいでしょう。

とはいえネット上の情報は膨大ですから、すべてをインプットしようとするとパンクしてしまいます。どのような情報を収集するか、というアンテナを磨くことが重要になります。

そうした情報収集の方向性を考える上で、「読書」を活用するというのも一つの方法です。

またインプットという観点で考えると、世の中に出てきた新しいサービスを自分で試すということも大切です。

「新しいサービス登録するのメンドクサイ」とか「操作方法覚えるのメンドクサイ」という気持ちを乗り越えることこそが、世の中の変化に対応する上で、最も重要なスキルだともいえます。

書き

「読み」がインプットであれば、それに対して「書き」は情報のアウトプットということになります。

アウトプットと聞くと身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。

もちろんブログなどのように、きちんとした文章としてまとめることはアウトプットのトレーニングとなりますが、SNSなどへの投稿でもじゅうぶん訓練になります。

さらにいえば、人目に付かない形で、自分の日記などとしてつけておくことも、立派なアウトプットのトレーニングです。

ただここで気をつけていただきたいのは、方法は何であれ継続的に行うことが重要ということです。

「FacebookかTwitterに毎日必ず1回投稿する」でも構いませんし、「毎日その日にあったことを1行日記にまとめる」でも構いません。

スポーツのトレーニングと同じで、継続しないと力はつきませんので、自分でやることを決めた上で継続して行うことをおすすめします。

継続してアウトプットをしようとすると、何か書くことがないか意識するようになります。こうした姿勢を常に持つことは、周りの情報に対する感度を上げることになりますので、「読み」=インプットの改善にもつながります。

また、AIがどこまで進化するかわかりませんが、相手の理解度を確認しながら人にわかりやすく説明する仕事は残ると考えています。

自分が受け取った情報を、何らかの形でアウトプットすることは、こうしたスキルの改善にきっと役立つでしょう。

そろばん

「そろばん」そのものは、子どもの計算能力を高める方法として価値はあるかもしれませんが、仕事をする上で今や必要なスキルではありません。

では今の時代の「そろばん」は何かというと、Excelなどのスプレッドシートが該当します。

昔はそろばんでの計算が速ければ、仕事を早く終わらせることができたと思いますが、この状況まさにExcelを使いこなせれば、仕事が早く終わるという状況と同じです。

さらにいえば、「プログラミング」はこれからの時代の「そろばん」になると考えています。

すべての人が職業プログラマーになるという訳ではありませんが、昔の人がそろばんを使うような感覚で、今の人がExcelを使うような感覚で、初歩的なプログラミングを多くの人が日常業務で使うような世の中がやってくるのではないかと、勝手に想像しています。

そう考えると、今から初歩的なプログラミングについて学んでおくことは、将来のスキルアップに役立つでしょう。

今まで見たこともないようなプログラミング言語を、一から学ぶ必要はないと思いますが、例えば今までExcelマクロを使ったことがない方であれば、基本的な使い方を勉強するだけでも、プログラミングの基礎を学ぶことができます。

プログラミングを学ぶことは、論理(ロジック)を学ぶことになりますので、そうした考え方は、アウトプットの際の文章の組み立て方などにもよい影響を及ぼすことが期待できます。

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インプットはあくまでアウトプットのための手段

将来に向けて、「読み・書き・そろばん」という観点でスキルアップの基礎を固めましょう、ということを今回書きました。

注意すべき点としては、「読み」=インプットに偏りすぎることは避けるべきということです。

インプットってやり出すとすごく気分がいいんです。なんか自分が賢くなったような気がして。

でも、働いている人にとって、こうしたインプットをする目的は、自分のスキルを磨いて、それを最終的に誰かに提供して役立てることのはずです。

「インプットはあくまでアウトプットのための手段」ということを忘れてしまうと、インプットが目的化してしまい、「読み・書き・そろばん」のバランスが崩れてしまいます。

「そろばん」=Excelスキルやプログラミング、にしても、その身に付けたスキルを使って仕事を効率化しなければ、まったく意味がありません。

スキルを磨くことは大事ですが、「ピカピカにスキルを磨くだけで、実際に使わずに終わってしまっていないか」という意識は常に持つようにしてください。
(この最後の一文、自戒を込めて書いてます。)

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。

さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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