学校ではみなさんよく言われましたよね「復習は大事、毎日きちんとやりなさい」と。

これって社会人になってからはどうでしょうか?仕事の実務について学んだことや調べたことを復習してますか?

そんなことを考えましたので、仕事における復習について考えてみたいと思います。

情報は知識として身につかないと役に立たない

仕事を始めると学生時代以上に色々なことを調べたり学んだりすることが増えてきます。具体的には

・ネットで調べる

・セミナーや研修を受講する

・自分で本を読んで調べる

といったことが挙げられます。

ただ、こうしたことについては学生時代のようにテストでその理解度が確認されることはほとんどありません。そのため、一度調べたり学んだことがそれっきりになってしまうことが少なくありませんが、それで本当に身につくのかという疑問が頭の片隅にずっとありました。

仕事の上で頻繁に関わる内容であれば、繰り返すことにより知識として定着するのですが、たまにしか関わらない内容であれば一度学んだだけでは自分の知識として身につきません。

このことは税理士になってからさらに痛感しています。税金に関する情報は膨大ですが、その全てを毎日使うわけではなく、ある時突然特定の情報を使う必要のある状況に遭遇します。

その時以前学んだ情報を思い出せれば良いですが、その情報を頭の中から的確に取り出せるような状態になっていないと、その遭遇した事象自体に気づかずに見落としてしまい、税金の計算を間違えてしまうというリスクが常につきまといます。

要するに、いくら「情報」を知っていても必要な時に適切に使える「知識」として身についていないと、いざという時に役に立たないということです。

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ではどうやって「情報」を「知識」に変えていくか?

「情報」を「知識」に変えるにはどうするか?これは結局のところ「繰り返す」ことにより身につけるしかありません。

学生時代はテストという明確なチェックポイントがあったため、そこに向けて「復習」という繰り返しの機会を強制的に持つことができました。

しかしながら、社会人になってしまうとこうしたチェックポイントの機会がなくなってしまうため、「繰り返し」の機会は仕事の上でその情報を使う機会に遭遇するかしないかという偶然に委ねることになってしまい、体系的に「知識」として身に付けることが難しくなります。

偶然に身を任せていてはいつまでたっても状況は改善しませんから、意図的に「繰り返す」機会を自分で作り上げるしかありませんので、私はそのための方法として、Evernoteを活用することにしています。

具体的には、

1. 今後使いそうな情報(セミナー資料やWebクリップ、受け取った紙の資料など)は全てEvernoteに集約する
2. 見直しが必要と判断した資料は、全て同一のノートブック(例えば「要見直し資料」といった名前のノートブック)にまとめておく
3. 毎日決まった時間に10〜15分このノートブック内のノートを2〜3個ずつ見直す
4. 見直した際に気づいたことはノートに書き加える(もしくは重要な部分にマーキングする)

という流れで、強制的に情報を復習する機会を持つことにしています。

この流れの中で一番難しいのが、3になると思いますが、これは実施するタイミングを決めて習慣にするしかありません。

私はこの作業を昼休みの後の仕事再開時に行うことにしています。業務の途中に行うのは難しいですから、昼休みで一旦仕事を切った後で、再開する前に無理やり入れることにしています(かつパソコン上にリマインダーを出すようにしています)。

それも一度にたくさん見ようとすると続きませんので、基本的に10分間経ったら終わることにしています。

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どのノートをその日見直すか?Evernoteでの更新日の一工夫

Evernoteでのノートの見直しですが、これは更新日の古いものから見直すことにしています。

「更新日が古い=その情報に長く触れていない」ということになるからです。

見直しを行う際には、Evernoteのノートは更新日順に並べるように設定します。

更新日順にノートを並べるには、Evernoteのノートリストの左上にあるアイコンをクリックして「更新日」にチェックを入れます。更新日の古いものを最初に表示したいときは、「並び順を反転」のチェックを外します。

Evernoteのノートに1文字でも書き加えるか、マーカーを引いたりすれば、更新日は更新されるのですが、もしノートを見直した際に一切変更を加えないと更新日が更新されず、翌日も同じノートが最初(もしくは最後)に表示されてしまいます。

この状況を避けるために、基本的には気づいたことや考えたことを書き加えるようにしていますが、もし書き加えることがない場合には、ノートの最後に無理やり1文字書き加えてそれをすぐに消すことにしています。

これだけでもEvernoteはノートの更新として認識しますので、更新日が更新されます。

私は、見直したいノートを特定のノートブックに固めるという方法を採用していますが、ノートブックの体系をすでに固定していて変更できないという方は、特定のタグを使って見直しの必要なノートをまとめるという方法でも良いでしょう。

このやり方であっても、収集した情報の全てをすぐさま知識に変換できるわけではありませんが、知識の蓄積は日々の積み重ねからしか実現することはできません。そのため情報を見直すプロセスを習慣化することが重要です。

そのためのツールとしてEvernoteを活用してみては、ということで今回まとめさせていただきました。

以上、Evernoteのノートを見直す時間を確保しようについてでした。

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。

さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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