年初の「今年こそは!」という意気込みが、いつの間にか霧散してしまった経験は誰にでもあるものです。 なぜ目標は達成できないのか、その理由と今日から実践できる解決策を、自身の自戒を込めて綴ります。

本年もよろしくお願いいたします。

みなさん、こんにちは。京都の税理士、加藤博己です。

2026年が始まりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

私は通常のルール(木・日更新)通り、本日もこうしてブログを書いています。

お正月休みをゆっくり過ごされている方も、すでにお仕事が始まっている方も、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年最初のブログということで、「自戒」を込めた話題からスタートしたいと思います。

みなさんは、年初に「よし、今年はこれをやるぞ!」と高い目標を掲げたものの、気づけば何一つ達成できないまま一年が終わってしまった……という経験はありませんか?

「毎日30分は本を読む」「今年こそは資格試験に合格する」「週に3回はジムに行く」

1月1日や2日に、新たな気分で「今年こそは!」と期待に胸を膨らませて、目標設定をされたのではないでしょうか。

しかし、それが3月になり、ゴールデンウィークを過ぎる頃には、記憶の隅っこに追いやられてしまう。実は、私自身が長年その典型的なタイプでした。

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その目標、定期的に確認していますか?

以前の私は、1月1日に計画を立てるだけで満足し、2月に入る頃には日々の仕事の忙しさに追われ、目標の内容を忘れてしまっていました。

そして翌年の元旦に、心機一転、新しい目標を立てようと、昨年のメモを見返すわけです。

すると、「あ、去年はこんな立派な目標を立ててたんだな」と、他人事のように感心する始末。これでは達成できるわけがありません。

よく自己啓発の本などでは「目標は紙に書いて壁に貼っておけ」と言われます。常に目に入るようにして、潜在意識に刷り込めというわけです。

私もこれを試したことがありますが、実はここには大きな落とし穴があります。

毎日見ているはずの壁の紙が、いつの間にか「景色の一部」になってしまうのです。

人間の脳は恐ろしいもので、目の前にあるのに「必要がない情報」として、認識すらしなくなってきます。

景色の一部になってしまった目標は、もはや行動を促す刺激にはなりません。

私がここ数年で変えたのは、目標を「貼る」ことではなく、目標を「確認する時間を、毎週強制的に取るようにした」ことです。

具体的には、毎週月曜日の朝に「目標確認」の時間を5分だけ設けています。

ここで年初の目標を読み返し、先週は何ができたか、着手できていない目標については何をすべきかをチェックします。

今もすべての目標が完璧にできているわけではありませんが、少なくとも「忘れていて手をつけていなかった」という事態はなくなりました。

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「気合い」に頼らず「仕組み」に頼る

なぜ私たちは、これほどまでに目標を忘れたり、後回しにしたりしてしまうのでしょうか。

それは、自分の「やる気」や「気合い」を過信しすぎているからです。

「明日から頑張る」「次は気合いを入れて取り組む」 といった言葉は、裏を返せば「今は仕組みがないけれど、精神力でなんとかする」と言っているのと同じです。

しかし、人間、誰しも意志の力には限界があります。

仕事でトラブルがあった日、ひどく疲れている夜、あるいは単に天気が悪い日。そんな時、私たちの「気合い」は簡単に霧散します。

税理士の仕事でも同じことが言えます。

例えば、納税の期限を「忘れないように気合いを入れる」という人はいません。

期限が近づいたら通知が来るようにしたり、カレンダーに書き込んだり、あるいはあらかじめ振替納税の手続きをしたりします。これが「仕組み」です。

目標達成も全く同じです。 「毎日1時間勉強する」という目標を立てるのではなく、「朝起きたらコーヒーを淹れる前に、必ず参考書を1ページ開く」という、意志を必要としないレベルのルーティンに落とし込む。

具体的には、目標を立てるだけでなく、具体的にどんな行動をするのかというレベルにまで落とし込んでおく必要があります。

例えば「今年は本を50冊読む」という目標を立てたとします。この場合、平均して週に1冊は読まないと達成することは難しいでしょう。

そうすると「本を50冊読む」という目標について

週に1冊は本を読み終わる → 自分は本を読むのに約3時間かかる → 毎日約25分くらいは読書の時間を確保すべき → 時間帯を決めて予定に組み込む

といった形で具体的な行動までを、目標を決めた段階で決めておくべきです。

あるいは、一人で黙々とやるのが無理なら、誰かと進捗を報告し合うコミュニティに属して、報告しないと「気まずい」環境を強制的に作る。

「意志が弱いからできない」と自分を責める必要はありません。単に「仕組みが整っていない」だけなのです。

2026年、もしあなたが本気で何かを成し遂げたいと思うなら、まずは「どうやって自分を動かすか」という仕組みの構築に時間を割いてみてください。

自分を追い込むのではなく、自然と目標に向かってしまうような仕組み。それこそが、年末に「今年はよくやった」と自分を褒められる唯一の近道だと、私は確信しています。

本年も、みなさまと共に一歩ずつ歩んでいければ幸いです。

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。

さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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