久しぶりにChromebookを購入して試してみましたので、改めて感想などまとめておきます。
3年ぶりにChromebookを購入
Chromebookについては以前使っていて、ブログにも記事を投稿していましたが、次第に利用する機会が減ってそのまま使わなくなっていました。
昨年Chromebook Plusというカテゴリーの商品が出てきましたが、少しは気になっていたもののそのままスルー。
ChromebookとChromebook Plusの違いについては、以前はGoogleのサイトに比較表があったのですが、いつの間にかなくなっていますね。
この違いについてPerplexityに聞いてみると・・・
とまとめてくれました。
ザックリ言えば、性能が高めのChromebookに追加のAI機能を付加したものがChromebook Plusといったところでしょうか。
スルーしていたものの、最近データをDropboxからGoogleドライブに移行したこともあり、以前より活用できる環境が整ったのではないかと考えて、先日久しぶりに購入してみました。
今回、購入したのはこちらのモデル。
この機種に決めたポイントは、Chromebook Plusだったことが前提ですが、それに加えて画面サイズが16:10だったこと。
液晶画面がグレア(反射しやすいタイプ)だったので最初はやめようかと思ったのですが、反射を抑える液晶フィルムを貼ることで対応しています。
他にもペンが内蔵されていたり、画面が360度回転するといった特色がありますが、個人的にはペンはほとんど使わないし、タブレットのようにして使うことはないので、これらはオマケ程度にしか考えていません。
重量は1.85Kgもあり、持ち上げたときは結構ズッシリと重さを感じます。14インチなら1.4Kgでも「軽い」と言われるChromebookですが、それにしても重い。外に持ち出す用途では使えなさそうです。
本当は、こちらの最近出たモデルの方が液晶はノングレアで16:10だし、重量も1.4Kg程度なので、こちらを購入しようと思っていたのですが
Amazonのプライムセールの時に、59,800円まで値下がり(Acerのモデルはそのとき79,800円)していたので、2万円の価格差には抗えなかったということで・・・。
ChromebookPlusでできること・できないこと
Chromebook Plusをしばらく使っていますが、比較対象になるChromebookが手元にないので、正直なところ違いがよくわかりません。
とりあえず私の環境でしばらく使ってみた「感想」にしかなりませんが、気付いた点をまとめておきます。
なお、前提条件としてGoogleWorkspaceのアカウントでログインして使っています。
こちらのサイトではシェルフ(Windowsのタスクバーみたいなもの)にNotebookLMが組み込まれているといった記載がありますが、Google Workspaceのアカウントでログインした場合はありませんでした。
ちなみに無料のGoogleアカウントでログインした際には表示されましたので、職場のGoogleアカウントだとサイトの記載と異なる点が出てくるようです(シェルフへの組み込みだけなら、Chromeのアプリ化をして登録するだけなので、同じような環境にすることは可能です)。
できることやメリット
主なポイントとしては、こんな感じかなと。
- パソコンのChromeでできることは基本的にできるので、GmailなどGoogleのサービスは問題なく使える(GeminiやNotebookLMも大丈夫)
- クラウド会計(MFやfreee)も問題なく使える
- セットアップはChrome上で動くサービスだけなら本当に楽、ログインするだけで完了
- Windowsほどアップデートの際に再起動が求められない(そもそも再起動も時間がかからない)
Chromebook Plusならではかどうかはわかりませんが、前回のブログで紹介したGoogleレンズ(「囲って検索」と紹介されているケースもあり)の機能が最近のアップデートでChrome以外でも使えるようになったのはメリットかなと。
Web上の「選べないテキスト」、Googleレンズでテキストデータ化
たとえばGoogleドライブ内のPDFファイルを開くと、ギャラリーという標準装備のアプリで開くことになりますが、このアプリ上でも問題なくテキスト化は可能です。
あと、ScanSnapを使っている方は多いかもしれません。
一応Androidアプリを入れて使うことはできますが、アプリ内に取り込んだファイルをChromebook内にダウンロードできませんでした(私が手順をわかってないだけかもしれませんが)。
この点については、ScansnapクラウドでGoogleドライブに保存するように対応した方がよいと思います。
他にも、以前使っていたときは、データの保存先がDropboxだったため、例えばPDFファイルを保存したりするだけでも、苦労していたような印象がありますが、Googleドライブに集約したことでスッキリ使いやすくなりました。
できないこと
とはいえ、どう頑張ってもできないことはあります。
例えば
- Excelマクロは使えない
- ドキュワークスは閲覧すらできない
といった点は、業務においてChromebookを使おうとする際に、致命的と感じる方もいるのではないでしょうか。
Chromebookの説明に「Microsoft 365 が活用できる。」とありますが、あくまでオンラインで開くことができるだけなので、Windowsなどで使っているインストール版が使えるわけではありません。あまり期待しない方がよいです。

ちなみにExcelで「自動化」を開いても、マクロの機能がそもそもありません。

Officeスクリプトという別の言語やPowerAutomateによる自動化は可能ですが、作成済みのマクロを動かすことはできません。
弥生会計もそうですが、デスクトップ版からウエブに移行したものは、ウエブだとどうしても使いづらいと感じます。
このように、作成済みのExcelマクロをそのまま使いたいというケースには適しているとはいえないでしょう。
また、ドキュワークスについては「DocuWorks Viewer Light」というAndroidアプリがあるのですが、インストールしようとしたところ「このデバイスでは利用できません」と表示されて、インストール自体ができませんでした。

用途は選ぶが、ハマれば便利
以前使っていたときはGmail専用マシンみたいになっていましたが、Dropbox内のデータをオンラインで扱うのがやりづらかったことが原因のひとつです。
今でもメインPCでRPAの処理などをしているときに利用するという使い方がメインですが、メール以外にもできることが増えました。
テキスト化する際にGoogleレンズを使うのであれば、こっちの方が便利だと感じます。
今回は取り上げていませんが、Chromebook Plusの機能として画面上で右クリックをして表示内容を要約したりする「文書読解サポート(Help me read)」という機能などもありますが、現在は「試験運用版」と表示されていて、ほとんど使っていません。
いまだ、万人におすすめするというものではありませんが、業務用で用途が明確であればコストやセットアップ面でメリットはあるかなという印象です。
セールなどで安くなることもありますので、ご興味のある方は一度試してみてはいかがでしょうか。
投稿者

- 加藤博己税理士事務所 所長
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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