いろんなツールを試してみて使いこなせず挫折することはよくあります。そうした時にそのまま放置せずに別のツールを探してみませんか、というお話です。

情報は「パッとみてわかる」を意識する

事務所のホームページについては、トップ画面や業務メニューの各ページなどに、自分の顔写真を一定数掲載していました。

見に来ていただいた方に、ご依頼いただくとどんな税理士が出てくるのか見える方がよいだろうとの判断からです。

未だに自分の顔写真をネットに晒したいとは思っていませんが、営業施策上の判断ということで・・・

ただ、数年前から検索に使われるデバイスとしてスマホシフトは確実に進んでいて、スマホサイトを見直す必要があると感じていました。

そうした観点で改めて眺めていると、開いた最初のページに私の顔写真が出てきても、情報としてはあまり価値がないのかなと。

実際のところ、時々ヒートマップを確認するのですが、せっかく訪問いただいても下にスクロールすることなく、即離脱するケースが多いという傾向が確認できます。

パソコン画面であれば一画面に表示できる情報量が多いため、少しは読んでもらえるかもしれませんが、スマホサイトでは特に最初の一瞬でこちらの伝えたいことをわかりやすく伝える必要があります。

興味を持ってもらえてはじめて、その続きの情報を見てもらうことができるわけです。

このように考えて、今年はスマホサイトの見直しを進めてきました。

そうなるとまず興味を持ってもらうための「パッと見てわかるまとめ」が必要ということで、イメージ図とか図表とかポイントだけまとめるとかそういったものを配置しようと。

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「ツールを使いこなす」にこだわらない

事務所のホームページについては一部外注している部分もありますが、素材などはほぼ自分で作っています。

スマホサイトを意識して配置するものを作るときに、どのツールで作ろうか考えたのですが、結論としてはCanvaを使うことにしました。

Adobe Creative Cloudも契約していますが、正直なところillustratorやPhotoshopなどはほとんど使えていません。

使おうとしてやってみては挫折の繰り返しです。

こうした経験から「プロ用のツールを無理に使う必要はない」という結論に至りました。

Canvaについては、このブログでも何度か取り上げていますが、どちらかというとデスクトップ動画の作成用という位置づけで紹介していることが多かったのですが、本来はデザイン用のツールです。

Canvaに関する記事一覧

illustratorなどと比べると初心者向けにサービスが作られているため、直感的に使いやすくなっています。

出来の良し悪しは別として、背景に写真を透過して入れたこうしたスライド的なものであればカンタンに作成できます。

もちろん本格的なプロ用のツールと比べれば、できないことはたくさんあると思いますが、そうした機能が必要になった時点でツールを変えることを考えれば十分です。

高級なツールを使いこなすことにこだわりすぎると、何もできなくなってしまいます。

使いこなそうと無理するよりも、自分が使えるツールを見つけて、さらにその中で自分が使える機能を使ってまず何ができるかを考えた方がいいのではないでしょうか。

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「小さな一歩」と「何もしない」は全然違う

高級なプロ用ツールの方ができることは当然多いので、初心者がそうしたツールを使うことを否定するつもりはまったくありません。

私も使いこなせるならそっちを使いたいな、という思いが無いわけではないので。

ただ「使いこなせいないから何もしない」というはあまりにももったいないと感じます。

今や探せば初心者向けからプロ用まで様々なツールがあります。デザインひとつとっても選択肢は十分にあるわけです。

「自分のできる範囲で何かを作ってみる」のと「何もしない」の間には大きな違いがあります。

生成AIのツールだって今や数え切れないくらい出てきていますが、使ったことがないという人でも、探せば自分に合ったもの、自分でも少しくらいは使えそうなものは見つかるはずです。

「難しそうだから使わない」でなく、「自分にも使えそうなものはないか」という観点で、別のツールを探すという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

投稿者

加藤 博己
加藤 博己加藤博己税理士事務所 所長
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。

40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。

中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。

現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。

さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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