世の中の「当たり前」を少し疑ってみるだけで、仕事も生活もぐっと自由になるのかもしれません。今回はそんなお話です。
「えっ、急須でコーヒーを淹れるの?」
みなさん、こんにちは。京都の税理士、加藤博己です。
昨年、数十年ぶりに大学時代の友人と会う機会がありました。積もる話に花が咲く中で、趣味の話になりました。
実は私、かなりのコーヒー好きなんです。毎朝、自分で豆を挽いて、ハンドドリップで淹れるのが日課になっています。
そんな話を友人にしたところ、「コーヒー急須って知ってる?」と。
正直、全然知りませんでした。これまでコーヒーの器具はいろいろ試してきましたし、ドリッパーなんかは気になるものがあればチェックしたり、実際に試してみることもあります。
でも、「急須でコーヒーを淹れる」という発想が、そもそも私の中にありませんでした。
「コーヒーはフィルターで淹れるもの」と思い込んでいたので、調べようとすら思わなかったわけです。
友人に勧められるまま、さっそく試してみたところ、使ってみた感想は、「あ、これ意外と使えるな」というもの。
確かに、見た目の透明感や色はペーパーフィルターで淹れた方がきれいです。急須だと茶漉しを通すだけなので、カップの底に少し粉が残ります。
ですが、思ったほど粉っぽくはありません。なんなら、ペーパーフィルターで淹れるよりも味がしっかりと感じられ、気分で使い分ければいいんじゃないかなと。
「コーヒーはドリッパーで」という固定観念が、自分の中の選択肢を狭めていたことに気づかされた瞬間でした。
「〇〇はダメ」と決めているのは自分自身
もちろん、その「コーヒー急須」も、網の細かさなど、コーヒーをおいしく淹れるためにいろいろと工夫や改良がなされているのだと思います。
ただ、ここで考えたいのは、道具の性能の話ではありません。
「Aという道具をBに使ってはいけない」という制限をかけていたのは、他ならぬ自分の「思い込み」だったということです。
これは、仕事のあり方にも通じる話ではないでしょうか。
例えば、私の職業である「税理士」。世間一般のイメージでは「税金の計算をする人」かもしれません。
しかし実際には、税理士をしながら全く別の事業を営んでいる方もいれば、「税理士だけど〇〇」という独自の掛け合わせで活躍されている方はたくさんいらっしゃいます。
「税理士だから、こうあるべきだ」「税理士が、こんなことをしちゃダメだ」
そうやって新しい掛け合わせを否定したり、可能性を潰したりしているのは、実は世間ではなく、自分自身でしかないことが多いものです。
変化の激しい今の時代、これまでの常識はあっという間に書き換えられます。
今はパソコンがなければ税理士の仕事は完結できませんが、今後はAIのさらなる進歩によって、単純な事務作業はほとんど姿を消すでしょう。
もしかしたら、「税理士の仕事はスマホ一台あれば十分」なんて時代が、すぐそこまで来ているのかもしれません。
「こうでなければならない」という考えを一度脇に置いて、すべては自分の思い込みに過ぎない、くらいのつもりで物事を捉え直してみる。それだけで、見える景色はガラリと変わるはずです。
自由に発想すればできることは増えてくる
私たちが「当たり前」だと思っているルールの多くは、いつの間にか、なんとなく出来上がったものです。そして、その「当たり前」が未来永劫続くという保証はどこにもありません。
「急須は緑茶を淹れるもの」「税理士は事務所で計算をするもの」
こうした固定観念から自分を解放してあげると、不思議とできることが増えてきます。
「これとこれを組み合わせたら面白いんじゃないか?」「あえて逆のことをやってみたらどうなるだろう?」
そんな自由な発想こそが、仕事に新しい価値を生み、生活に彩りを与えてくれるのだと思います。
誰が決めたかわからない「○○はダメ」という言葉は、その人(もしくは自分自身)の解釈に過ぎないのかもしれません。
であればそんな思い込みには縛られず、もっと自由に、自分だけの新しい「掛け合わせ」を楽しんでいきたいものです。
投稿者

- 加藤博己税理士事務所 所長
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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