最近Chromeブラウザに「タブの分割表示」という機能が追加されましたが、クラウド会計での作業と非常に相性が良いのではと感じています。新しい機能が、皆さんの経理作業を少しでも楽にするヒントになれば幸いです。
Chromeにタブの分割機能が追加!
皆さん、こんにちは。京都の税理士、加藤博己です。
私がこの機能に気づいたのは偶然でした。
Chromeでタブを右クリックしたところ、「新規」マークのついた
「現在のタブで新しい分割表示」
という見慣れないメニューが。
試しにクリックしてみると、今開いているタブが、ブラウザウィンドウ内で左右二つの画面に分かれて表示され、「あっ、これ便利なやつだ」と直感しました。
これまでのブラウザ作業では、別の資料や画面を参照しながら作業を進めたい場合、新しいウィンドウを開いて手動で画面を調整する必要がありました。
これが意外と手間だったり、画面の端と端を合わせるのが面倒だったり・・・。
しかし、この分割表示機能を使えば、ブラウザウィンドウを一つに保ったまま、簡単に二つの情報を並列で見比べることができます。
これは、まさに「ちょっとしたストレスの解消」に繋がる機能です。
特に、複雑な会計処理やデータ入力をする際には、この「二画面同時参照」のメリットは大きいといえるでしょう。
分割表示の手順と解除方法
それでは、具体的にこの分割表示機能の使い方を見ていきましょう。使い方は非常にシンプルです。
分割表示の手順
「現在選択中のタブ」と「現在選択中ではないタブ」のどちらを右クリックするかにより、手順が少し異なります。
現在選択中のタブを右クリックした場合
画面を分割したいタブを選択し、タブの上で右クリックし、「新しい分割表示にタブを追加」を選択します。
右半分の画面から並べて表示するタブを選択します。
二画面を並べて表示することができました。
現在選択中でないタブを右クリックした場合
選択中のタブと並べて表示したいタブの上で右クリックをして、「現在のタブで新しい分割表示」を選択します。
この手順の場合、タブの並び順のまま自動的に画面が分割されます。
並べたいタブをあとから選択する必要がないため、こちらの手順のほうが、より直感的でスピーディです。
分割表示を解除する手順
分割表示を解除して、元の単一の表示に戻したい場合も簡単です。
並べて表示されているタブの上で右クリックし、「分割表示を変更」-「ビューを分離」を選択します。
これで、分割表示が解除され、元の単一のタブ表示に戻ります。
なお、ここで「ビューを分離」ではなく「ビューを反転」を選ぶと、分割された左右の画面を入れ替えることができます。資料と入力画面の位置を入れ替えたいときなどに便利です。
ちょっとした作業の短縮も、積み重なれば大きいもの
なぜ、このChromeの分割表示をクラウド会計と相性が良いと感じたのか。それは、「別画面を見ながらの作業」が多いからです。
例えば
-
試算表をチェックする際に、元の仕訳を確認する
-
仕訳の元となった請求書などのデータを確認する
-
過去の残高試算表を見ながら、今月の数字の確認などを行う
といった場面は、経理作業では日常茶飯事です。
今までは、新しいウィンドウを開いてから、そのウィンドウをマウスでドラッグして画面の左右に「手動で」並べるという作業が必要でした。
特に、新しいウインドウを開いても、自動的に左右に並んではくれないため、画面の端に合わせてサイズを調整する、というひと手間が必ず発生していました。
これが、意外とストレスになっていたのではないでしょうか。
その手間は大したことなくても、経理作業というのは繰り返し行うものです。
一回の作業でたった数秒の手間の短縮でも、それが毎日、毎月と積み重なれば、かなりの時間短縮につながります。
「チリも積もれば山となる」ではないですが、こういう小さな改善は、日々の業務効率を向上させる上で侮れません。
このChromeの分割表示機能は、まさにその「ちょっとした手間の解消」を実現してくれるツールです。
面倒な画面調整をせずに、ワンクリックで左右に情報を並べられるのは、クラウド会計ソフトを日常的に使う方にとって、非常に便利な機能と言えるでしょう。
みなさまも、この機能を使って、日々の作業の「小さなストレス」から解放されてみませんか。きっと、作業効率の向上を実感できるはずです。
※Geminiに確認したところ、今回の機能は「実験的な機能」として提供されているもので、お使いの環境によっては現時点では使えないケースもありますので、ご注意ください。
ちなみに私のChromebookでは、設定を変更しないと使えませんでした・・・。
投稿者

- 加藤博己税理士事務所 所長
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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