Notionのボードビューを使えばカンバン方式のタスク管理が可能です。Notionを使ってTrelloと同じことが可能かどうか検証します。
Notionをもう少し使いこなしたい!
Notionっていろんなことができるはずなんですが、「使いこなしている」という感覚をなかなか持てません。
「こういうことができる!」という実例にもっと触れるべきなんでしょうけれど、私の情報集が下手なのか、活用法を見つけたとしても、Notionに関する情報って
「こんなスゴいことができるんです!」
というものが多くて、そこに至る過程がよくわからないことが多いです。
なので私のような素人が見ると「(゜д゜)ポカーン」となって先に進めない。
とはいえ「五十の手習い」ではないですが、まだ諦めるには早いということで、自分で手を動かしていろいろとつくってみることが大事かなと。
そこで今回は、私が普段使っているTrelloと同じことを、Notionでどこまで作り込めるか試してみようと思います。
Trelloで使っている機能をNotionで使うには
Trelloで普段使っている機能としては、次のものがあります。
- カンバン方式でのタスク管理
- カード(タスク)内容の説明を記入
- 担当者の割り当て
- 期日(締切日)の設定
- ファイルの添付
- カード内でのコメントのやりとり
- 完了したカードのアーカイブ処理
- カード内でのチェックリスト作成
これらをNotionを使ってどこまで再現できるか確認します。
まず始めに、Notionで新規ページを作成し、その中にテーブルをつくります。
次に、各項目を次のように設定します。
- 名前:プロパティ名を「タスク名」に変更
- タグ:削除します
- 進捗状況:ステータスプロパティを追加。完了項目に「アーカイブ」を追加。
- 説明:テキストプロパティ
- 担当者:ユーザープロパティ
- 期限:日付プロパティ
- 添付ファイル:ファイル&メディアプロパティ
- アーカイブ:ボタンプロパティ
アーカイブ処理についてはボタンを追加した後に、「オートメーションを編集する」を選びます。
ボタンを押したときに、進捗状況を「アーカイブ」に変更したいので、次のように設定します。
- 日時:ボタンのクリック
- 実行:「プロパティを編集」から「進捗状況」を選んで「アーカイブ」を選択
設定できたら最後に「保存する」をクリックします。
ここまでで次のような状態になります。
「テーブルビュー」の右側にある+ボタンを押して、「ボードビュー」を選ぶと次のようになります。
進捗状況の「進行中」と「完了」が非表示になっていますので、右上にある「・・・」をクリック。
「グループ」を選んで、「進行中」と「完了」の右横の目のようなマークをクリックして非表示から表示に変更します。
この状態ではカードを作成したときにタスク名しか表示されませんので、「ビューのオプション」の中の「プロパティ」をクリックして、タスク名の他に「担当者」と「期限」を表示するよう変更します(項目の右横の目のマークをクリック)。
ここにタスクを追加した状態が次図になります。
終了したタスクは「アーカイブ」ボタンを押すと「アーカイブ」に移動します。
初めてボタンを使ったときに「アーカイブ」が「表示のグループ」に変わってしまうことがありますが、再度非表示に戻せば大丈夫です。
他にTrelloっぽくカードを開くために、「ビューのオプション」-「レイアウト」の中で、「ページの開き方」を「サイドピーク」から「ポップアップ」に変更しておきます。
なお、テーブルビューは使わないのであれば、削除してしまっても構いません。
ここまででTrelloで使っている機能の1~7までを再現することができました。カード内でのコメントのやりとりは、特に何もしなくてもNotionのコメント機能で対応できます。
実はひとつだけ再現できなかったのが、カード内にチェックリストを作成する点です。
プロパティとして「チェックボックス」はありますが、チェックリストを作成したい場合、リストの数だけプロパティを追加しなければなりません。
代替案として、カードを開いてから「ToDoリスト」を追加するというやり方は可能ですが、この場合Trelloのように進捗状況のパーセントを計算する方法を見つけられませんでした。
「これならTrello不要じゃない?」とはならない理由
Notionを使って、Trelloで利用している機能を概ね再現することができました。やってみると、いろいろとできることがよくわかります。
「ここまでできるならTrelloいらないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、個人的には使い方がピタッとハマるのであれば、Notionのような汎用ツールよりも専用ツールを使った方が、特に不慣れな人には負担が少ないと考えています。
Trelloにはカードを移動させたときなどに通知が届く「フォロー」という機能や定期的にカードを繰り返し作成するものがありますが、これをNotionでやろうとするとオートメーションの設定なども追加する必要があります。
そこまで作り込むよりも、既存のサービスを上手に活用する方が時間も節約できて、個人的には性に合っているかなと。
まあでもNotionって、本当にいろんなことできますね。もっと研究しなければ・・・。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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