最近は、外出時でもパソコンだけでインターネットに接続できるモデルを使っています。今回はパソコンにデータ通信機能が内蔵されていることのメリットについて確認しておきたいと思います。
今使っている持出し用パソコンは、この2台
仕事で出かける際には、毎回パソコンを持ち歩くのですが、昔と違ってクラウドサービスが普及していることもあり、インターネットに接続していないとできないことが増えてきています。
そうなると、インターネットに接続する手段が必要となるわけで、今まではスマホのバッテリーが切れるのを避けるために、専用のモバイルルーターをパソコンと共に持ち歩いていました。
ところが、モバイルルーターを使っていると
- 電源入れてからの起動が遅い(使っていた機種が古かった影響もあります)
- 荷物が増える
といったデメリットがあります。
どこかで見直したいと思っていたわけですが、どうせならスマホでテザリングするより、パソコンだけでインターネットに接続できる方がいいと考え、データ通信用のSIMを差し込める機種に変更することにしました。
そうした点を考慮して、現状使っているのが、
- Let’s note CF-FV1(Panasonic)
- Chromebook x360 13c(HP)
の2台です。
使い分けとしては、ガッツリExcelなどを使った作業が必要なときはLet’s note、そうした作業が不要なときはChromebookという感じです。
なお、x360 13cはどのモデルを選んでもデータ通信機能がついていますが、Let’s noteの方は、普通に購入するとデータ通信機能がないモデルがほとんどです。
店頭でデータ通信機能ありのモデルを購入するには、ハイスペック(つまり高額)のモデルしか現状ありませんので、Panasonicの直販サイトでカスタマイズしたモデルを購入しました。
パソコンにデータ通信機能がついているかどうかは、メーカーごとにカタログ表記の仕方が違っていて、例えば今回の2モデルであれば、カタログの仕様には、
- Let’s note:ワイヤレスWAN
- x360 13c:LTE通信モジュール
と書かれています。
上記2社以外でもデータ通信機能を内蔵しているモデルはありますので、ご興味のある方は仕様を確認していただければと思います。
ちなみに、iPadをAppleのサイトで購入する場合は、「Wifi + Cellular」となっていて、これまた記載の仕方が全然違います…。
なお、データ通信機能内蔵のパソコンを購入するだけではインターネットに接続することはできません。
データ通信事業者と契約してデータ通信用のSIMを入手する必要があります(念のため)。
データ通信機能を内蔵しているメリットは?
パソコンにデータ通信機能が内蔵されていると、どんなメリットがあるかといいますと、
- パソコンを開いてすぐにネットを使える(ルーターやスマホにつなげる手間が不要)
- モバイルルーターやスマホを忘れても、ネットに接続できる
- 外出先で無料Wifiを使う必要がない
といったところかと。
1番目の待つ必要がないというのは、体験しないとわかりにくいものですが、パソコンを開いてそのままネットにつながるというのは、本当に快適です。
「スマホのテザリングにつなぐくらい、そんな手間じゃないでしょ」と思われるかもしれませんが、事務所でも外出先でも意識せずにネットに接続しているというのは、本当にストレスフリーの状態です。
2番目については、「さすがにスマホは忘れないでしょ」と思うかもしれませんが、絶対に忘れないという保証はありません。
パソコン本体があれば確実にネットに接続できるというのは、大きな安心感があります。
また、普段パソコン本体でネットに接続しているということは、逆に言えば、パソコンのデータ通信機能でうまくつながらないケースでも、スマホのテザリングがネット接続を確保するための保険となる、といえるわけです。
最後に、最近はいろんな場所で無料Wifiが使えることが多いですが、データ漏えいのリスク等を考慮して私は使わないことにしています。
持出すパソコンには必要最小限のデータしか入れていませんが、大事な情報を預かっていることを考えれば、リスクがあるものは基本的に使うべきではないと考えています。
そのためにも、自身でネット接続できる手段を多く確保しておくというのは、大きなメリットかと。
便利そうと感じたものはとりあえず試してみる
パソコン内蔵のデータ通信機能のメリットについてまとめてみましたが、デメリットとしては、
- 価格が高くなる
- 対応している機種が少ない
- 接続用の追加の設定が必要となる
といった点はどうしても避けられません。
こうしたものは実際に試してみないとそのメリットとデメリットを比較できないのですが、個人的にはメリットの方が大きいと感じています。
興味がなければムリに試す必要はまったくありませんが、
「持出したパソコンがそのままネットにつながれば便利かも」
と感じるのであれば、一度試してみる価値はあります。
今回の記事、「データ通信機能内蔵のパソコンに興味あるけど、実際どうなんだろう」と思っていた方の参考になれば幸いです。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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