普段仕事に追われていると、普段の仕事以外の取組や新しい経験をするための時間がなかなか確保できないものです。そうした時間をどうやって確保するか、という点について考えてみたいと思います。
いつもの仕事をしているだけでは、新しいものは生まれません
毎週2回ブログを更新していますが、ここ最近「書くことがあまり思いつかない」と感じることが増えてきました。
その理由を考えていたのですが、答えとしては
「最近日々の仕事に追われて、新しいことに取り組めていない」
からかなと。
毎日同じような仕事ばかりしていると、なかなか新しい発想も得られず、書くことも思いつきません。
もちろん日々の仕事の中からでも気づきを得て、それをまとめるということも大事ではあるのですが、やはり新しい経験・取組というのは長い目で見れば必ず必要となるものです。
かなり前になりますが、Google社が業務時間の20%を通常業務以外の業務に充てるというルールが話題になったことがありますが、まさにそれと同じことです。
新しい経験や取組のための時間を確保していかないと、経営者であれば事業の将来的な方向性を考えることにもつながりませんし、それ以外の方であっても業務改善の取組や新しいスキルの習得といったことが放置されたままになってしまいます。
普段の仕事だけしていたのでは、将来の変化に対応することもできず、結局は行き詰まってしまう可能性が高いわけです。
そこで今回は、そうした時間をいかにして確保するかということを考えてみたいと思います。
時間がないのなら、先に確保しておくしかない
時間を確保するにはどうすべきか。結論から言ってしまえば、
『そうした取組に必要な時間は「先に」確保してしまう』
ということになります。
なぜこうすべきかといいますと、
- 時間はあればあるだけ使ってしまうもので、いつの間にか余裕はなくなるもの
- 「あとでやろう」を実行できる人は少ない
- そのため、時間を確保するには「先押さえ」するしかない
という理由からです。
みなさんも経験があるのではないでしょうか、「今日は多少時間に余裕がありそう」と思っていても、いつの間にか雑用や追加の仕事が入って、気付いてみたら仕事終わりの時間がいつもと変わらなかったということが。
不思議なもので「時間に余裕がある」と思っていると、その余裕を埋めるかのように次々と仕事が発生しますし、もし仕事が発生しなかったとしても、「時間に余裕がある」という気持ちで仕事をしていると、いつもより時間がかかってしまい、終わってみればいつも通りとなってしまいます。
一方で、「仕事が終わった後に○○する時間を予定にいれている」という方もいると思います。
これできちんとできている方は問題ありませんが、多くの方は、
「今日は仕事忙しかったから、時間がなくなってしまった」
「やる気が起きないので今日はスキップ」
「やり始めたけど、疲れて頭が回らない」
といった経験はありませんでしょうか。
どうしても日中の仕事で気力・体力を奪われますので、仕事後に普段と違うことをやるというのは、思っている以上に大変なことです。
そのためこうした時間を確保する最適なのは、
- 仕事を始める前の時間帯に
- 確保する時間を決めて
- その時間帯には予定や仕事を一切入れない
という方法です。
お金を貯める最も確実な方法は、給料からの天引き貯金といわれることが多いですが、時間についても同じで、確保したい時間を1日の時間の中から先に天引きしてしまい、残った時間でやりくりする方法を考える方が確実です。
このブログの更新も1年半を超えて続いていますが、続いている一つの理由は、
「○曜日の○時~○時はブログを書くための時間」
として、原則として予定を入れないとしていることも一つの理由です。
ほんの少しの時間を確保することから始めましょう
今回は、将来に向けた取組みの時間を「先に」確保してしまいましょう、ということについて書きました。
「新しいこと・将来に向けたことを何かやらないといけないんだけど、なかなかそうした時間がとれない」といった悩みを抱えている方は、意外と多いのではないかと思います。
そうした方にお伝えしたいのは、とにかく「先に」時間を確保してしまうことです。
そうはいっても、いきなり毎日1~2時間を確保するのは難しいでしょう。
そのため、オススメしたいのは、まずはムリのない範囲で時間を確保すること。
30分でも十分だと思います。それでも難しければ、とりあえず15分だけでも確保してみること。
「15分じゃ何もできない」と思われるかもしれませんが、できることは必ずありますし、大事なのはまず始めることです。
始めてみて、「もう少しやりたいな」という気持ちが残るくらいの方が、長続きします。
15分くらいであれば、SNSを眺めている時間を少し減らせば、捻出できるのではないでしょうか。
大事なのは、ムリのない範囲で始めること。うまく軌道に乗れば時間を少しずつ増やしていく。
日々使う時間は短くても、長い目で見ればその積み重ねは大きなものとなります。
ぜひ「小さな一歩」から始めてみていただければ。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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