Dropbox Businessで、Googleドキュメントやスプレッドシートなどを、直接編集できるようになったというニュースが先日ありました。どの程度使えるのか試してみましたので、まとめておきます。
目次
いきなり事前設定でつまづいた
最近、細々とTwitterでつぶやいているのですが、先日投稿したツイートに、意外と(といってもたいした数ではありませんが)反応がありました。
おっ、これは早速試してみよう。でも自分がBusiness使ってても、ファイルの共有相手がBusinessじゃないと意味ないのかな?|「Dropbox Business」でGoogleドキュメント/スプレッドシート/スライドを直接扱える新機能を提供 – クラウド Watch https://t.co/4GMXSIV0bB @cloud__watchさんから
— 加藤博己@税理士 (@katoh_tax) May 22, 2019
反応してくれる方がいる限りは、やはり検証結果をまとめとかないと、ということで、確認した結果をまとめていきます。
まず前提条件として、次の2点に注意してください。
- 直接編集機能の対象となるのは、法人向けプランのDropbox Businessのみ(現在私は、このDropbox Businessを使用しています )
- 先行機能としての提供のため、まだ正式版ではないことから、今後仕様が変わる可能性があります
事前設定
Dropbox Businessを使っているからといって、自動的に使えるようにはなりません。まず設定が必要です。
Dropbox Businessの管理コンソールで、「設定」を開きます。その中の「先行アクセス」をクリックします。

内容を確認の上で、Dropbox for G Suiteの横の「登録する」をクリックします。

確認メッセージが表示されたら「登録する」をクリックします。

これでDropbox Business上で、Googleドキュメントやスプレッドシートを直接扱えるようになりました。
設定の際の注意点、広告ブロック機能には要注意
で、この後問題が発生するのですが、Dropbox内でGoogleドキュメントのファイルを新規作成して開こうとしたところ、下記のような画面が表示されて、ファイルを開くことができませんでした。



原因がさっぱりわからなかったので、サポートに問い合わせていろいろ試してみたところ、どうも広告ブロック機能のあるChrome拡張機能が問題だったようで、これをオフにしたら問題なく使えるようになりました。
最初にファイルを開く際に、Googleアカウントの認証画面が表示されていれば、問題ありません。
私の場合は、この認証画面がブロックされていたようで、認証なしで開こうとしたため問題が生じていたようです。
ちなみに途中でChromeではなくOperaでも試してみたのですが、同じ問題が発生しました。
Operaには標準で広告ブロック機能があるため、DropboxのWebサイトで広告をブロックしないように設定したところ、こちらも問題なく使えるようになりました。
応急処置としては、Chromeのシークレットモードであれば、動作しましたので、どの拡張機能が問題かわからない場合は、試してみてください。
新規作成・編集機能はどんな感じか?
上記設定が終わると、Web上のDropboxで、Googleドキュメント/スプレッドシート/スライドの新規作成が可能になります。

新規作成したファイルを開くと、そのまま画面が開き、入力・編集が可能となります。

共有相手がDropbox Businessでなくても編集は可能か?
そもそも確認したかったのが、この機能は現時点ではDropbox Business用の機能なのですが、作成したファイルを共有した相手が、Dropbox Businessを使っていなくても、編集できるのか?という点でした。
結論を先に申し上げると、共有相手がBusiness以外のDropboxユーザーであっても編集か可能です(念のためサポートにも確認済み)。
一応簡単なテストもしましたので、結果を載せておきます。
1.Dropbox Business上に共有用フォルダーを作成し、Googleドキュメントとスプレッドシートのファイルを新規作成

2.このフォルダをDropboxの無料プランのユーザーと「編集可能」で共有

3.無料ユーザーのアカウントでDropbox(Web版)を開く

4.Googleスプレッドシートを開く

5.開いたスプレッドシートにデータ(利益率の行)を追加する

6.Dropbox Businessで編集したファイルを再度開く

ちなみに、この共有したフォルダから、無料のDropbox内の別の場所にファイルをコピーしても、同じように編集は可能でした。
また、最初の同意画面に「メンバーのG Suiteライセンスが必要になります。」との記述がありましたが、サポートに確認したところ、無料のGoogleアカウントでも問題ないとのこと。
「無料のGoogleアカウントだと、接続環境等により(今回私が経験したような状態で)接続できないことがあります」ともいわれましたが、無料アカウントの場合、動作保証はしませんということかもしれません。
具体的な活用ケースが思いつかない・・・
今回試してみた内容をまとめましたが、今回のこの機能って、正式に実装されたとしても、使うケースはあまりないのではと思います。
仮にGoogleドライブで、Googleスプレッドシートなどをお客さまと共有しているケースがあるとします。
この環境をDropboxに移そうとしても、GoogleドライブからGoogleスプレッドシートをダウンロードすると、自動的にExcelファイルに変換されてしまいます。
そのため、私の知る限りではGoogleドライブからGoogleドキュメントやスプレッドシートのまま、Dropboxに移管する方法が思いつきません。
またDropboxで、Excelなどのファイルを共有していたとして、仮に共有相手がExcelを持っていないとしても、(Microsoftアカウントの登録が必要だったり、機能制限はあるものの)無料のOfficeオンラインを使用すれば、簡単な編集は可能です。
そうなると、DropboxでわざわざGoogleドキュメントやスプレッドシートを新規作成してから、共有するケースがどれだけあるかと。
もちろん、Dropbox上で使えないよりは、使えた方がよいですし、今後さらに便利な機能が追加される可能性もありますので、なんともいえませんが、そんなに使うケースはないのでは、というのが今の時点での正直な感想です。
投稿者

- 加藤博己税理士事務所 所長
-
大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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