仕事柄、研修会やセミナーなどに参加することが多いのですが、その際に受け取るレジュメや参考資料などの取扱いについて少し考えてみたいと思います。
古い資料の整理をしていると・・・
最近古い資料を整理する機会があったのですが、処分せずに放置していたセミナーのレジュメや資料が結構残ってました。
研修会やセミナーなどは、この仕事をする上での「仕入」みたいなものですから、普段からいろいろと参加していますが、特に税理士の認定研修などの場合、かなり分厚い資料が配付されることもよくあります。
ボリュームが多い資料だとその場ですべてに目を通すことができませんので、ついつい
「あとで読み返そう」
と思い資料を残していましたが、冒頭にあったとおり古い資料を整理するときになって、ようやくそうした資料を残していたことに気付く始末。
整理中に読み返す時間もなく、念のためスキャンしてデータとしては残しましたが、恐らく今後も見ないでしょうね・・・。
大量の情報を受取ると
「すべて目を通して、活用しないといけない」
と個人的には考えてしまうのですが、本当に大事なポイントは講師の方がセミナーの中で話してくれているはず。
情報量が増えた現在においては、すべての情報に目を通すのは無理な話であって、優先順位をつけて処理していく必要があります。
だとすれば、資料を「あとで見よう」という考え方を変えるべきなんでしょう。
具体的な行動に落とし込むのが大事
どれだけ有益な情報であっても、「あとで見よう」と放置して最終的に活用しないのであれば、その情報は存在しなかったのと同じことです。
であれば何かひとつでいいので、得られたものを活用できるよう行動した方が、最終的には自分にとってメリットがあります。
参加するセミナーの性格により得られるもの、得るべきものは変わってきますが、大別すると具体的な行動としては
- 仕事上注意すべき点を知った・・・業務チェックリストに反映させる
- 自分の日々の行動を変えるべきと気付いた・・・日々の習慣をその日からすぐに変える
- 新しいことを始めようと思った・・・ToDoリストに具体的なタスクと期限を書き込む
といったことが考えられます。
ここで大事なのは
- こうした行動をやると事前に決めておくこと
- 受講したその日のうちに必ず行動すること
です。
セミナー受けた次の日になると熱量が落ちますから、その日のうちに行動を起こさないと結局は放置することになりかねません。
その日のうちに決着をつけるという気持ちで臨むべきでしょう。
「目的」を意識することで自分の行動が変わってくる
もう一つ大事なポイントは、参加する際に「目的」を明確にしておくこと。
「目的」が明確であれば、その「目的」に合致した情報を入手した上で、次につながるよう具体的な行動に落とし込めます。
こうしたことを意識しておけば
「あとでセミナー資料を読みかえそう」
と思って資料を放置するなんてことも無くなるはず。
結局のところ、「目的」をハッキリさせずに受講してしまうと
「資料の中に、他にも有益な情報があるかもしれない」
と考え、時間もないのにあとでチェックしようとしてそのまま放置、ということになってしまいます。
事前に「目的」を意識しておくことで、自分の行動が具体的になり、お金と時間を使って参加したセミナーから得られるものが増えます。
読み返すことのなかったセミナー資料の束をみながら、自身への反省としてまとめてみました。
投稿者
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。