先日、動画教材の収録という経験をさせていただきました。普段の業務とは異なる経験を通して、自分でも全く気づいていなかった「弱点」が浮き彫りになったというお話です。
動画教材の収録という経験
株式会社レガシィ様からご依頼をいただき、動画教材の収録を行い、無事発売までこぎつけました。
実を言うと、最初にお話をいただいた時
「AIに詳しい税理士さんなんて、他にいくらでもいるでしょう」
と正直にお伝えしました。
X(旧Twitter)などを見ていると、私では足元にも及ばないようなレベルで活用されている人たちはたくさんいらっしゃいます。
そんな状況で、「AIに詳しい税理士です」なんて口が裂けても言えません。
さらに驚いたのは、レガシィさんがご依頼のきっかけとして読んだという私のブログ記事がこちら。
1年以上前に書いたものとはいえ、よりによって「AIなんて使えないでしょ」といった内容です。
当初はお断りしようかと思っていましたが、何度かやり取りを重ねる中で、今回は
「初心者向けに、分かりやすく」
というコンセプトだと伺い、それであれば多少なりともお役に立てるかもしれないと思い、引き受けることにしました。
いつもと違うことをするとできないことが見えてくる
今回は収録はオンラインで行いました。わざわざ東京のスタジオまで行くのは面倒だったので・・・。
人前で話す機会も多く、講師としての経験もそれなりに積んできたつもりだったので、収録前は「まあ問題ないだろう」と軽く考えていました。
しかし、実際に収録が始まると、普段の講師業との違いにかなり戸惑いました。
普段の講師業では、ある程度その場の勢いで話してしまうこともできますし、少々言い間違いがあってもすぐに言い直せば済みます。
しかし、動画収録ではそうはいきません。
あとで編集してもらえるとはいえ、できるだけ言い直しをしないように注意しながら話していると、だんだん窮屈に感じてきて、最後の方では逆に緊張してくる始末。
講師の仕事において、オンラインで講演したことも何度かありましたし、今回も収録担当の方が2名、画面の向こうにいてくださったので、画面に向かって独り言をいっているような状況ではありませんでした。
それでも、やはり
「画面に向かって、一方的に話をする」
という経験が不足していることを痛感しました。
まさか、こんなにできないものだとは・・・。自分の「弱点」を突きつけられた、そんな感覚です。
今後、こうした動画収録のご依頼があるかどうかは分かりませんが、今回の経験を通して、普段から画面に向かって話す練習も必要かなと感じた次第です。
マンネリ化しないためにもいつもと違うことをやってみる
慣れ親しんだ環境ややり方の中にいると、どうしてもマンネリ化してしまいがちです。
そうした時に、今回のようにいつもと違うこと、少しだけ背伸びをすることで、新たな視点や気づきを得ることができます。
今回の収録で、「画面に向かって話す」というスキルや経験が自分に足りないことが分かりました。
「弱点」がわかるというのは、まだ改善できる余地があるということですから、決して悪いことではありません。
例えば、現状私の発信は現在文字によるもの(ブログ・メルマガ・SNS)に偏っていますので、「話す」という方向性を検討すべきかもしれません。
このように考えるのは、いつもと違うことをやってみて、自分ができないことに気付いたからこそです。
変化を恐れず、新しいことに挑戦することは、ビジネスにおいても、個人の成長においても、非常に大切なことです。
「なんか同じことばかり毎日している」と感じるのであれば、いつもと少し違うことに挑戦してみませんか。
投稿者

- 加藤博己税理士事務所 所長
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大学卒業後、大手上場企業に入社し約19年間経理業務および経営管理業務を幅広く担当。
31歳のとき英国子会社に出向。その後チェコ・日本国内での勤務を経て、38歳のときスロバキア子会社に取締役として出向。30代のうち7年間を欧州で勤務。
40歳のときに会社を退職。その後3年で税理士資格を取得。
中小企業の経営者と数多く接する中で、業務効率化の支援だけではなく、経営者を総合的にサポートするコンサルティング能力の必要性を痛感し、「コンサル型税理士」(経営支援責任者)のスキルを習得。
現在はこのスキルを活かして、売上アップ支援から個人的な悩みの相談まで、幅広く経営者のお困りごとの解決に尽力中。
さらに、商工会議所での講師やWeb媒体を中心とした執筆活動など、税理士業務以外でも幅広く活動を行っている。
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